2005 Fiscal Year Annual Research Report
過疎地域の診療科目別医療施設分布と高齢者の受診行動に関する研究
Project/Area Number |
17590542
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
関 明彦 岡山理科大学, 理学部, 助教授 (20314685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 武彦 岡山大学, 教育学部, 助教授 (10291973)
瀧川 智子 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (90403493)
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Keywords | 社会医学 / 医療・福祉 / 臨床 / 医療施設分布 / 高齢者 / 地域医療 |
Research Abstract |
1、診療科目別医療施設分布の可視化 内科、外科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科等の医療施設の所在地をNTTタウンページから収集し、地図上にマッピングするとともに、人口分布との比較、分析を行った。いずれの診療科の施設も都市部へ集中し、農山村部との間に顕著な地域格差が認められた。また、中山間地域内の分布では、内科は比較的まんべんなく立地しているのに対し、それ以外の診療科は多くの場合、中山間地域の中心地区には立地しているものの、それ以外の地区への分布は限定的であった。このため、中山間地域の住民、特に、本研究の対象とする高齢者にとって、眼科、耳鼻咽喉科などへの通院は、内科に比べて負担が重くなっているものと推定された。 さらに、上記のデータを元に、岡山県中北部の眼科、耳鼻咽喉科等の診療状況の確認を行ったところ、月数回のみしか診療を行っていない施設も認められ、施設の存在のみでなく診療状況も含めて検討を行う必要性が明らかとなった。 1、中山間地域の高齢者を対象としたアンケート調査 岡山県新見市を対象地域として、眼科、耳鼻咽喉科、および、内科への受診状況等に関するアンケート調査を、60歳から74歳までの高齢者1857名を対象として実施した。眼科、耳鼻咽喉科の所在する市中心部、月数回のみ診療している眼科の所在する地区、および医療施設まで距離のある市周辺部との間に受診動向の違いが存在するか否か等についての検討を行う。なお、現在、調査票の回収中であるため、回答の集計、分析は次年度初頭に実施する。
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