2005 Fiscal Year Annual Research Report
身体障害者および精神障害者のライフコースと障害受容に関する比較研究
Project/Area Number |
17590558
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
熊倉 伸宏 東邦大学, 医学部, 教授 (60134524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 道哉 東邦大学, 医学部, 教授 (30226427)
城川 美佳 東邦大学, 医学部, 助手 (10177785)
藤城 有美子 東邦大学, 医学部, 助手 (40318283)
平部 正樹 東邦大学, 医学部, 助手 (20366496)
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Keywords | 身体障害 / 精神障害 / ライフコース / 障害受容 / 質的研究 |
Research Abstract |
本年度は、下記のことを行った 1.障害者の障害認知、およびライフコースに関する文献レビューを行った。 2.精神障害者については、昨年度行った自記式質問紙調査の追加調査を実施し、後続の面接研究の対象候補者を抽出するための母集団を大きくした。結果として、3医療機関のデイケア部門および外来、11小規模作業所に協力を求め、135人から自記式質問紙調査票を回収した。 3.精神障害者への自記式質問紙調査で得られたデータを、過去に行われた身体障害者研究のデータベースに統合した。 4.心身の状態、活動性、社会参加、社会参加満足度、生活満足度の経過をそれぞれ5タイプに分類し(維持群、改善群、悪化群、未回復群、変化なし群)、原疾患とのクロス集計を行った。生活満足度が上昇した者は、精神障害者(原疾患:統合失調症)で51人(46.8%)、身体障害者(原疾患:ポリオ)で144人(29.6%)、精神障害者(原疾患:脊髄損傷)で125人(29.8%)であった。 5.統合失調症による精神障害者で生活満足度が現在上昇している51名のうち、前回質問紙調査時に後続のインタビュー調査への協力に同意しており、かつ、調査票への記載等に問題がなく、面接調査に耐えうるだろうと判断されたのは16名であった。この16名に対して改めて面接調査への協力を依頼したところ、8名から同意が得られた。 6.8名の精神障害者に対して、Long Interview法による面接調査を行った。 7.1名の精神障害者から得られたインタビューデータについて、第1回の分析を行った。 8.研究を障害者間情報伝達のインターフェイスと位置づけ、研究協力者(対象者)に対する知見の還元方法や研究者・対象者関係について検討、考察した。 なお、本研究では個人情報の保護に充分な配慮を行った。
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