2005 Fiscal Year Annual Research Report
臨床研修医のメンタリング・プログラム導入の効果に関する研究
Project/Area Number |
17590561
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
渡辺 美寿津 愛知医科大学, 医学部, 講師 (30298624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 章雄 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80135342)
柴田 英治 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (90206128)
渡辺 直登 慶應義塾大学, 大学院・経営管理研究科, 教授 (90175109)
久村 恵子 南山大学, 総合政策学科, 助教授 (60350732)
稲福 繁 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80022862)
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Keywords | メンタリング / 臨床研修医 / 卒後教育 / 社会的支援 / ストレス |
Research Abstract |
知識や経験の豊かなメンター(師匠=先輩医師)がプロテジェ(弟子=臨床研修医)に対し、一定期間継続して支援や教育行動を行うというメンタリング・プログラムを卒後教育に取り入れることで、研修医の心理社会的側面(態度,倫理,価値観,心構え,精神的健康など)に関わる能力を伸ばし、かつ研修医のストレス軽減にメンタリングが有効であるかどうかを明らかにすることを目的に,平成17年度には以下の基礎研究を行い,メンタリング導入の際の問題点を抽出し,メンタリング・プログラムがスムーズに運用できるよう修正を図った. 1.実施項目 (1)愛知医科大学内の倫理委員会において研究の承認を受ける (2)メンタリングに関する教育講演:臨床研修医と指導医等を対象に,彼らの理解と協力を得る (3)メンタリングの効果評価:達成動機,職務満足,組織コミットメント,性格傾向,精神的健康度を用いる (4)メンターとプロテジェとのマッチング:プロテジェの不安や緊張を考慮し,得られた問診票の回答を参考に,プロテジェの精神的健康度を重視し,かつプロテジェの希望を聞き,充分な同意を得る (5)メンタリング事務局を設置:メンタリング実施者に参加を限定したメーリングリストを立ち上げメンタリングに関する情報提供や情報交換を行えるようにする 2.検討課題 (1)マッチングによるペアの関係がうまくいかなかった場合の対応 個人の問題でなく関係性の問題であるというコンセンサスを事前に得ておくことが必要であり,またメンターの側にも研修医から評価されるのではないかなどの懸念があり,メンタリング関係が後に影響を及ぼすことがないよう,充分な配慮をする必要がある (2)過密で多忙なスケジュールを過ごす研修医に対して,情報伝達がうまく行えるよう携帯電話のメールやインターネットメールを用いてメーリングリストが運用できるよう学外サーバーを経由してメールの配信を行う
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