2006 Fiscal Year Annual Research Report
臨床研修医のメンタリング・プログラム導入の効果に関する研究
Project/Area Number |
17590561
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
渡辺 美寿津 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (30298624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 章雄 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80135342)
柴田 英治 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (90206128)
渡辺 直登 慶應義塾大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (90175109)
久村 恵子 南山大学, 総合政策学科, 助教授 (60350732)
原 一夫 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70126895)
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Keywords | メンタリング / 臨床研修医 / 卒後教育 / 社会的支援 / ストレス |
Research Abstract |
知識や経験の豊かなメンター(師匠=先輩医師)がプロテジェ(弟子=臨床研修医)に対し、一定期間継続して支援や教育行動を行うというメンタリング・プログラムを卒後臨床研修に取り入れ、研修医の心理社会的側面(態度,倫理,価値観心構え,精神的健康など)に関わる能力を伸ばし、かつ研修医のストレス軽減にメンタリングが有効であるかどうかを明らかにすることを目的に,平成18年度には以下の研究を実施した。 1.実施項目 平成18年卒および平成17年卒の臨床研修医34名のうち、同意の得られた臨床研修医を対象に、メンタリング・プログラム実施群と非実施群の2群にわけ、メンタリング・プログラムを実施し、効果指標を用いた測定を行った。現在、昨年度分と合わせて結果を解析中である。 2.今年度はプログラムがうまく運用されるよう、特に以下の項目に留意した。 (1)全てのメンターに、事前にメンタリング教育講演のDVDを配布し、メンタリングについて理解を得る (2)メンターおよびメンタリング実施群の研修医にログインを限定したホームページを活用して、情報交換や配信を行う。事務局は、ホームページの内容や配信記事を定期的に更新する。 (3)事務局は、良好なメンタリング関係が維持できるよう、相互交流の場を設け支持的に介入を実施する。 3.検討課題 (1)研修医にはPCより携帯電話を用いたメール配信の方がスムーズであることから、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)システムに変更する (2)研修医と同じく、メンターに選出された医師も、過密で多忙なスケジュールを過ごしているため、インフォーマルに集うことが非常に困難であることから、別の方法を検討する必要がある (3)メンタリング経過中の問診票の回収率とメンタリングペアの精度を上げる必要がある
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