2007 Fiscal Year Annual Research Report
地域における循環器疾患・ホルモン関連がん罹患の危険因子に関するコホート研究
Project/Area Number |
17590562
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
柳生 聖子 Aichi Medical University, 医学部, 講師 (50268017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 正悟 愛知医科大学, 医学部, 教授 (40224901)
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Keywords | コホート研究 / 循環器疾患 / ホルモン関連がん / 地域集団 |
Research Abstract |
長野県佐久地区の住民約28,000人の循環器疾患(急性心筋梗塞、くも膜下出血)・ホルモン関連がん(乳がん、前立腺がん、甲状腺がん)の罹患情報をもとに、罹患者の病理組織像、確定診断方法、手術の有無等の情報を得るために、佐久市の各医療機関のカルテ情報により詳細に確認を行い、平成15年12月末まで罹患データセットの作成を完了したが、本年度はさらに追加の確認を行い、最終的に罹患データセットが作成できたものは急性心筋梗塞203人、くも膜下出血88人、乳がん220人、前立腺がん163人、甲状腺がん134人であった。 このデータセットを用いて、べースライン時における喫煙習慣、一日の喫煙本数、飲酒習慣、運動習慣、婚姻歴、肥満度、がん家族歴、既往歴(糖尿病・肝臓病・胆嚢炎・胃十二指腸潰瘍)、食物摂取頻度、嗜好飲料摂取頻度と疾病罹患の関連を性・年齢調整したハザード比にて検討した。 急性心筋梗塞罹患では一日の喫煙本数が多いもの、糖尿病既往歴のあるもののリスクが有意に高値を示し、贋造病既往歴のあるもの、高塩食品が好きなもの、牛乳を飲むもののリスクが減少していた。くも膜下出血罹患では一日の喫煙本数が多いもの、肝臓病既往歴のあるもの、高塩食品が好きなもののリスクが高く、教育期間の長いもの、BMIの高いもの、高脂肪食品を好むもののリスクが低かった。ホルモン関連がんでは、前立腺がん罹患が喫煙習慣のあるもの、一日の喫煙本数が多いもの、緑茶飲用の多いもののリスクが高く、乳がん罹患では緑茶飲用の多いもののリスクが高く、高塩食品が好きなもの、コーヒー飲用頻度の高いもののリスクが低く、甲状腺がん罹患では運動習慣のあるもののリスクが高く、喫煙本数の多いもののリスクが低かった。飲酒習慣についてはこれら要因との関連はいずれも認められなかった。
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