2005 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化予防のための日本人と日系ハワイ人におけるメタボリック症候群に関する研究
Project/Area Number |
17590563
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
中村 保幸 京都女子大学, 家政学部, 教授 (20144371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
岡村 智教 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (00324567)
喜多 義邦 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80161462)
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Keywords | メタボリックシンドローム / アディポネクチン / 日系ハワイ人 / 肥満 / 地域住民 / 疫学研究 |
Research Abstract |
ランダムサンプル日本人男女1,145名、日系ハワイ人男女267名のうち地域住民のサンプルである滋賀県愛東町259名と日系ハワイ人男女267名において凍結血清を融解してアディポネクチンとレプチンを測定した。今回はアディポネクチンを中心に解析した。対象年齢は両地域とも40〜59歳としたので差はなかった。肥満係数BMI(体重kg/(身長m)^2)は男女ともハワイ在日系人で大きく(男:23.4±2.8 vs 28.1±4.7kg/m^2,P<0.0001;女:23.4±3.0 vs 25.9±5.4kg/m^2,P<0.0001)、メタボリックシンドローム(BMI>30kg/m^2,HbAlc>5.6%,血圧130/85mmHgまたは降圧薬服,triglycerides【greater than or equal】150mg/dl,HDLc<40mg/dlの5項目の内3項目以上)もハワイ在日系人で多かった(男:3.9% vs 23.2%,P<0.0001;女:2.3% vs 9.7%,P=0.012)。平均アディポネクチン濃度は日本在住人で高かったが(男:8.1±3.8 vs 6.7±3.2μg/ml,P=0.003;女12.9±6.1 vs 9.3±4.2μg/ml,P<0.0001)、BMI【greater than or equal】28kg/m^2の対象に限定すると差はなかった(男P=0.16女P=0.40)。重回帰分析の結果アディポネクチンの有意な規程因子は男ではBMI,HDLコレステロール,飲酒量であり、女では年齢,BMI,日米差,HDLコレステロール,摂取熱量であった。メタボリックシンドロームの頻度とアディポネクチン濃度の日米在住日本人での差は肥満度の差によって説明可能であった。
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Research Products
(3 results)