2005 Fiscal Year Annual Research Report
モンゴル各地域集団と日本人集団との遺伝的差異の比較研究
Project/Area Number |
17590578
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
勝又 義直 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30109326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 敏充 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50260592)
打樋 利英子 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助手 (20223571)
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Keywords | 集団遺伝学 / モンゴル人 / 日本人 / 遺伝的差異 |
Research Abstract |
本年度は、研究代表者及び分担者(山本)の両名で、モンゴルを訪問し、研究協力者であるモンゴル法医学センター・専門技官ガンボルト・スレン博士とモンゴル健康医科大学・病理法医学講座テレンバット・ミンジュール助手の協力を得て、モンゴルの三地域、首都であるウランバートルUlaanbaatar(ほぼ中央部)、西方国境近くのオラーゴン市Ulaangom、及び南部ゴビ砂漠内の町ダランザドガドDalandzadgadに在住の健常モンゴル人各200名から、インフォームド・コンセントを取り、口腔内粘膜を採取した。採取した計600の粘膜細胞試料からDNAを抽出し、定量した。各DNA試料を濃度調整した後、Applied Bionsystems社のAmpFlSTR Identifilerキットを用いて、15 STRローカス (D8S1179,D21S11,D7S820,CSF1PO,D3S1358,TH01,D13S317,D16S539,D2S1338,D19S433,vWA,TPOX,D18S51,D5S818,FGA)及び性別判定用のアメロゲニンローカスの型判定を行った。モンゴルの三地域ヒト集団の15STRローカスの各ローカスについて、アレル頻度を算出し、ハーディ・ワインベルグ平衡の検定を行い、識別力の統計値を計算した。これらの三集団についてアレル頻度分布を比較したところ、ほぼ同様な分布を示した。現在、これらの集団と日本人集団、及びこれらの近隣諸国のヒト集団との遺伝的系統関係について検討中である。
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