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2006 Fiscal Year Annual Research Report

剖検脳における免疫組織化学的及び分子生物学的解析による覚醒剤中毒の診断

Research Project

Project/Area Number 17590579
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

北村 修  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (70266609)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久保 真一  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10205122)
徳永 逸夫  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (30116842)
後藤田 貴子  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (50304506)
Keywords覚醒剤 / アストロサイト / ミクログリア / 脳由来神経栄養因子 / 免疫組織学学的染色 / ミトコンドリアDNA / PCR
Research Abstract

12例の覚醒剤中毒死例と13例のコントロール例について、線条体におけるダリア細胞であるアストロサイト及びミクロダリアの増殖及び反応性の形態学的変化について免疫組織学的に検討した。アストロサイトのマーカーには、glial fibrillary acidic protein (GFAP)及びvimentinを用い、ミクロダリアのマーカーには、human glucose transporter5(hGLUT5)及びCR3.43を用いて観察した。その結果、覚醒剤中毒死群では、hGLUT陽性ミクロダリアは側坐核、被殻及び尾状核において、コントロール群より約2倍の有意な増加を認めたが、CR3.43陽性で形態学的変化を示す細胞を認めなかった。アストロサイトは、覚醒剤中毒死群において増加傾向であったが、コントロール群との有意差を認めず、vimentin陽性細胞(反応性アストロサイト)をほとんど認めなかった。
覚醒剤中毒死例の線条体における、神経栄養因子であるbrain-derived neurotrophic factor (BDNF)を免疫組織化学的に観察した。その結果、コントロール群では細胞体に加え線維にも免疫活性が認められたが、覚醒剤中毒死例では、免疫活性は線維においてほとんど消失し、細胞体に強い陽性像が認められた。これは、BDNFが線条体の神経細胞において、覚醒剤による障害に対する防御的な役割を果たしている可能性が考えられる。
さらに、覚醒剤中毒死例の線条体におけるミトコンドリアDNA (mtDNA)欠失について検討しているが、いくつかのプローブの組み合わせによるPCRにより、ミトコンドリアDNA欠失を検出する方法を確立しつつある。この実験系では、覚醒剤中毒死例におけるmtDNA欠失を示す所見が得られたが、さらにreal-time PCRによりコントロール群との詳細な比較・検討を行っているところである。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Immunohistochemical investigationof dopaminergic terminal markers and caspase-3 activation in the striatum of human methamphetamine users.

    • Author(s)
      Osamu Kitamura
    • Journal Title

      International Journal of Legal Medicine (印刷中)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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