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2005 Fiscal Year Annual Research Report

一酸化炭素中毒によるミトコンドリアの機能障害と毒性発現に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17590586
Research InstitutionTokyo Medical University

Principal Investigator

原 修一  東京医科大学, 医学部, 講師 (70208651)

Keywords一酸化炭素 / ヒドロキシラジカル / ラット線条体 / ミトコンドリア呼吸鎖 / マロン酸 / シアン化ナトリウム / MPP+
Research Abstract

一酸化炭素(CO)によるラット線条体のヒドロキシラジカル生成に対するミトコンドリア呼吸鎖の阻害薬の併用効果についてin vivo microdialysis法を用いて検討し、次のような結果を得た。
(1)COと同様にミトコンドリア呼吸鎖のcomplex IVを阻害するシアン化ナトリウム(NaCN)は、COと同様にそれ自体でヒドロキシラジカル生成を促進した。CO曝露と併用した場合、ヒドロキシラジカル生成は、相加的に増加した。
(2)ミトコンドリア呼吸鎖のcomplex Iを阻害する1-methyl-4-phenylpyridium(MPP+)は、それ自体でヒドロキシラジカル生成を促進した。CO曝露と併用した場合、ヒドロキシラジカル生成は、相加的に増加した。
(3)ミトコンドリア呼吸鎖のcomplex IIを阻害するマロン酸は、それ自体でヒドロキシラジカル生成を促進した。CO曝露と併用した場合、ヒドロキシラジカル生成は、相乗的に増加した。
(4)NaCNとマロン酸を併用した場合、ヒドロキシラジカル生成は、それぞれ単独の場合と同程度であり、増強作用はまったく認められなかった。
これらの知見より、COによるヒドロキシラジカル生成には、ミトコンドリア呼吸鎖のcomplex IVの阻害作用に加えて、それ以外の作用の関与が示唆された。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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