2007 Fiscal Year Annual Research Report
固相マイクロ抽出法による新規乱用薬物のスクリーニング分析
Project/Area Number |
17590587
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
浜島 誠 Fujita Health University, 医学部, 助教 (20189608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 理奈 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (70367697)
平田 ゆかり 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (50156676)
石井 晃 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30252175)
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Keywords | 有機リン剤 / SPME / FPD |
Research Abstract |
本研究の目的は、法医実務や救急外来における迅速診断に応用可能なスクリーニング法の開発である。本年度は、最近中国製餃子で問題になった有機リン系農薬の分析を試みた。抽出法として固相マイクロ抽出(Solid Phase Microextraction: SPME)法、検出には有機リン系化合物を選択的に高感度分析するGC-FPD(FPD:炎光光度検出器を搭載したGC:ガスクロマトグラフ)を用いた。 最初に、各薬物の標準品をメタノールで溶解し、GC-FPDに直接注入して、それぞれの薬物の保持時間を測定した。次に各薬物を1mlのヒト全血に添加し、さらの過塩素酸と炭酸カリウムを加わえて混合した後、遠心分離し、その上清にSPMEファイバーを浸す(直接浸漬)することにより、ファイバーに目的物質を吸着させた。ついでそのファイバーをGCの気化室内に露出して目的物質をGCに導入し、測定を行った。 各薬物の回収率は0.03-2.19%であり、また検量線はフォサロン(200-800ng/ml)を除き、25-400ng/mlの範囲で直線性を示し、検出限界は、ジクロルボス、フェニトロチオン、及びマラチオンは0.2ng/ml以下、フェンシオンは1.6ng/ml以下、プロフェノフォスとエチオンは6.3ng以下、イソキサチオンは25ng/ml以下、そしてフォサロンは200ng/ml以下であった。血中致死濃度は、フェニトロチオン16ng/ml、マラチオン1〜2ng/mlなどが報告されているが、本法による検出限界はこれらの数値をはるかに下回った。測定に要する時間は、1時間弱であるが、これはGCの昇温条件の調整などにより、十分に改善の余地がある。 これらの結果と操作の簡便性から、法医実務への応用が十分可能であると考えた。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Rapid analysis of seetraline, fluvoxamine, and paroxetine in serum specimens by LC-MS-MS using a new polymer column.2007
Author(s)
Kumazawa, T., Ito, K., Iwai, M., Arinobu, T., Sato, K., et. al.
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Journal Title
Forensic Toxicol 25
Pages: 100-103
Peer Reviewed
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