2005 Fiscal Year Annual Research Report
防已黄耆湯のメタボリックシンドロームに対する効果の解析
Project/Area Number |
17590605
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
山川 淳一 金沢医科大学, 医学部, 助手 (00319047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 享勉 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40261838)
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Keywords | 防已黄耆湯 / メタボリックシンドローム / アディポネクチン / TNF-α / インスリン抵抗性 / 抗動脈硬化作用 / 脂肪代謝改善 / 肥満 |
Research Abstract |
防已黄耆湯のメタボリックシンドロームに対する効果の解析 基礎検討: 本研究では防已黄耆湯を投与し、同時に体重減少による抗高血圧作用、インスリン抵抗性の改善、各種アディポサイトの改善度、抗動脈硬化作用、脂肪代謝の改善度を実験動物で解析する。 実験方法: 1.実験動物:SDラットを用い生後7週後に卵巣摘出を行い肥満モデルとした。生後14週まで一般固形試料を与え、体重を測定し平均化させ、1群を6匹の4群とし、対照群と薬物治療群(3群)とし実験に用いた。 2.漢方用法・用量:対照群には一般固形飼料を与え、治療群は防已黄耆湯エキスを1%、0.5%、0.25%を一般飼料に混入させ投与した。 3.実験試料採取1)血液:実験開始時、1ヶ月後3ヶ月後に採取した。採取24時間前に絶食とした。採取方法はラット勁静脈瘤より2ml採取し、遠心分離後血清約1mlを500μlの2本に分注し凍結保存した。2)生体試料:実験開始3ヶ月後に体重測定後、エーテル麻酔下開腹し心臓、肝臓、脾臓、腹部大動脈、腹部脂肪(白色脂肪)を摂取し、重量測定後3分割し2検体を凍結、1検体をホルマリン固定し試料とした。 4.測定項目:血液検査(T-chol、TG、Glu、血中インスリン(IRI)アディポネクチン、TNF-α,INF-γ,IL-10,IL-6,IL-4,IL-2,IL-1a, IL-1b, GM-CSF)に関して測定した。 生体試料:ホルマリン固定試料は一部HE染色し残りはブロック保存した。 遺伝子発現変動解析:腹部脂肪(白色脂肪)にてtotalRNAを抽出しビオチン標識cRNAを調節する。高密度DNAマイクロアレイにハイブリダイゼーションさせmRNAを測定する。NCBI(National Center for Biotechnology Infomation)のRefSeq登録のラットのmRNAに対応する高密度DNAマイクロアレイにて測定を行っている(タカラバイオ(株)に依頼中)。 結果: 現在、防已黄耆湯エキスの治療群は体重、血液検査で、体重は投与開始6週後に対照群との間に多重比較検定で有意差を認めた。内臓脂肪含有量においても対照群との間に多重比較検定で有意差を認めた。血液検査ではTNF-αに関して3ヵ月後に対照群との間に多重比較検定で有意差を認めた。
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