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2005 Fiscal Year Annual Research Report

オートタキシンとリゾフォスファチジン酸の肝疾患における意義の解明

Research Project

Project/Area Number 17590618
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

池田 均  東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (80202422)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 矢冨 裕  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60200523)
富谷 智明  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90227637)
柳瀬 幹雄  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50334397)
手島 一陽  東京大学, 医学部附属病院, 医員 (30396733)
Keywordsオートタキシン / リゾフォスファチジン酸 / 肝線維化 / 肝硬変
Research Abstract

肝障害における血液中オートタキシン活性上昇について詳しく検討したところ、線維化が進んだ症例ほど活性が亢進していることが明らかとなった。すなわち、肝線維化マーカーとして有用とされる血中ヒアルロン酸値と強く相関し、また、一般に線維化が進んだ症例において減少が認められる血小板数とは強い逆相関が観察された。一方、肝細胞の障害を示す血中ALTとは有意の相関は認められなかった。さらに、生検により肝線維化の程度を検討できた症例において、血液中オートタキシン活性は有意に線維化の程度と相関していた。また、これら症例で血液中リゾフォスファチジン酸も増加し、その程度はオートタキシン活性と強い相関が認められた。このことより血液中リゾフォスファチジン酸は血液中オートタキシン活性に規定され、肝線維化において増加することが明らかとなった。
肝線維化における血液中オートタキシン活性とリゾフォスファチジン酸上昇はラットの四塩化炭素投与モデルにおいても観察された。すなわち、ラットに四塩化炭素を投与して4週、8週において血液中オートタキシン活性とリゾフォスファチジン酸、肝臓の組織像を検討したところ、線維化が進行しているラットほど増加していることが明らかとなった。同モデルにおいて肝臓でのオートタキシン発現は亢進しており、肝線維化におけるオートタキシン活性上昇の一つの原因として肝臓での産生亢進が考えられた。
今後、肝臓において、どの細胞がとくにオートタキシン産生亢進に関与しているかについて検討して行きたい。また、線維化の進んだ肝障害症例から高頻度に発生する肝細胞癌との関連についても明らかにする計画である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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