2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17590619
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山地 裕 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40376455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 文彦 東京大学, 医学部附属病院, 客員助教授 (70334399)
小椋 啓司 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50376456)
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Keywords | 遺伝子 / 癌 / 蛋白質 / バイオテクノロジー / 発現抑制 / Runx3 / Ku70 / 転写調節 |
Research Abstract |
17年度実績 1.Runx3とKu70の結合の生理的意義の解明 Runx3のレポーターを用いて、Ku70/80のRunx3転写活性化能に及ぼす影響を調べた。また、Ku70のknockout mouse由来の細胞や、RNAiによりKu70をKnocktdownした細胞において、Ku70の機能が失われた状態でのRunx3の転写活性化能をp21のレポーターを用いて検討した。さらにRunx3の細胞周期への影響をFACSにて解析し、Ku70の細胞周期への影響を検討している。一方、Runx3と結合することによるKu70/80を介したDNA修復能に及ぼされる変化につき、胃癌細胞株を用いて解析している。 2.Runx3活性制御機構の解析 TAZ(Transciptional co-Activator with PDZ binding motif)は、我々が同定したRunx familyの新規転写活性化因子であるが、WWドメインを介してRunx転写活性化ドメインのPPXY motifに結合し、転写活性化能を上昇させる。TAZが癌化に関係している可能性を考え、TAZによるRunx3の活性制御機構の解析を進めている。 3.臨床検体の解析 胃発癌に関しては、慢性胃炎から胃粘膜萎縮、腸上皮化生を経て、発癌に至るという過程が想定されている。RUNX3が胃発癌のどの過程で関わるのかを調べるため、各段階の臨床検体を用いて、免疫組織化学的および分子生物学的検討を開始した。
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