2007 Fiscal Year Annual Research Report
B型肝炎ウイルスに対するRNA工学を用いた抗ウイルス薬の開発
Project/Area Number |
17590628
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木村 公則 The University of Tokyo, 医学部・附属病院, 助教 (70397339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮岸 真 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特任准教授 (30323538)
森脇 久隆 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50174470)
永木 正仁 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30293559)
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Keywords | B型肝炎ウイルス / siRNA / 抗ウイルス薬 / 創薬 / マウス |
Research Abstract |
B型肝炎ウイルス(HBV)に対して、4種類のsiRNA発現ベクターを作成し、抗ウイルス効果をHBV複製可能な肝細胞株(HBV-Met cell lines)を用いて検討した。siRNAのHBVに対するターゲットサイトはGenebank(NC3977)のデータベースをもとに、siRNAのアルゴリズムを利用して決定した。4種類のターゲットサイト(125, 301, 913, 1067)に焦点をあて、発現ベクターを作成した。Invitroの系では、siRNA発現ベクターを細胞にlipofectamin2000を用いてtransfectionした後、Northern BlotにてHBV RNAの発現を解析した。HBVのターゲットサイトが125と913は、HBV RNAの発現低下が認められたため、HBVトランスジェニックマウスを利用してin vivoの系でも効果が認められるか検討した。しかし、Hydrodynamic injectionによりsiRNA発現ベクターをマウスに投与後、肝臓からRNAを抽出しHBV RNAの発現をNorthern Blotで確認したところ、抑制効果は不十分であった。今回の研究からは、siRNAを用いた抗ウイルス薬の開発として、肝臓へのデリバリーシステムの改良が必須であると思われた。
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