2007 Fiscal Year Annual Research Report
C型慢性肝炎での肝線維化進行と宿主の機能的遺伝子多型との関連
Project/Area Number |
17590641
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
村脇 義和 Tottori University, 医学部, 教授 (90144659)
|
Keywords | C型慢性肝炎 / 肝線維化 / 遺伝子多型 / MMP-2 / MMP-7 / TGF-β1 / IL-1β / IL-1RN |
Research Abstract |
成果 C型慢性肝炎での肝線維化進行と宿主因子との関連を明らかにするため、本年度は線維化促進性サイトカインTGF-B1+819 T/C、炎症性サイトカインIL-1B C/T、 IL-1RN VNTR、マトリックス分解酵素MMP-2(ゼラチナーゼA)-1306 C/T、MMP-7-181 A/Gの遺伝子多型を解析し、横断的および縦断的に検討した。まず、C型慢性肝炎群とC型肝硬変群で遺伝子多型の頻度を比べた。その結果TGF-B1+819 T/CのC/Cホモが慢性肝炎で多い傾向が認められたが、他のIL-1B C/T、 IL-1RN VNTR、 MMP-2-1306 C/T、 MMP-7-181 A/Gでは慢性肝炎と肝硬変の間で多型頻度に明らかな差を認めなかった。次に長期間(5年間)観察し得たC型慢性肝炎患者を肝線維化指標FibroIndexにより肝線維化速度緩徐群と迅速群に分けその遺伝子多型頻度を比較検討した。TGF-B1のC/Cホモで肝線維化進行が遅い傾向が認められたが、他のIL-1B C/T、 IL-1RN VNTR、 MMP-2-1306 C/T、 MMP-7-181A/Gでは緩徐群と迅速群で多型頻度に明らかな差を認めなかった。今回の解析では患者管理のうえで有用となる遺伝子多型が同定出来なかったが、現在更に多数の関連遺伝子の解析を進めており、有用な遺伝子の同定に繋がるものと思っている。
|
Research Products
(3 results)