2006 Fiscal Year Annual Research Report
変異H-フェリチントランスジェニックマウスを用いた家族性胃癌の発癌機序の解析
Project/Area Number |
17590663
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
高山 哲治 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10284994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (20244345)
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Keywords | 胃癌 / フェリチン |
Research Abstract |
【目的】 胃癌の10〜15%が家族性胃癌とされているが、その原因遺伝子は依然不明である。我々はこれまで、家族性胃癌患者においてフェリチンH鎖遺伝子のiron responsive element(IRE)領域に点突然変異(A49U)が認められる家系を複数報告した。本研究では、変異H-フェリチン遺伝子のトランスジェニックマウスを作成し、この遺伝子が家族性胃癌の原因遺伝子であるかどうかを検討した。 【方法と結果】 (1)ノックインベクターの作製 マウスgenomic libraryよりPCR法によりH-フェリチン遺伝子を増幅して(3.4kb HindIII-BamHI fragment)、vectorに挿入した。その後、同遺伝子のIron responsive element(IRE)-loopのsecondbaseにA/U変異を導入し、シークエンスにより変異を確認した。このA/U変異を含むHindIII-BamHI fragment、splice acceptorであるen-2、encephalomyocarditis virus(EMCV)のinternal ribosome-entry site(IRES)、β-galactosidase(β-gal)、neo配列を有するβ-geo及びSV40のpolyA signalをligationしてノックイングベクターを作製した。 (2)マウスES細胞への遺伝子導入 マウスのES細胞を培養し、エレクトロポレーション法によりノックイングベクターを導入(ノックイン)し、G418耐性の68クローンを獲得した。これらのクローンよりDNAを抽出し、PCR-RFLP法により15個のノックイン細胞を獲得し、さらにシークエンス解析により9個のクローンを確認した。現在これらのクローンを用いてキメラマウスを作成中である。 【結論】 マウスH-フェリチン遺伝子のノックインベクターを作製し、ES細胞に導入した。現在、得られたクローンを用いてキメラマウスの作成を行っている。
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Research Products
(3 results)