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2006 Fiscal Year Annual Research Report

組織幹細胞を用いた肝不全療法発のための基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 17590682
Research InstitutionTOKYO DENTAL COLLEGE

Principal Investigator

東 俊文  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (00222612)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西田 次郎  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (50198470)
若林 剛  岩手医科大学, 医学部, 教授 (50175064)
岡野 栄之  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60160694)
Keywordsside population(SP)細胞 / 幹細胞 / 幹細胞移植 / 肝不全 / 肝硬変 / 肝細胞移植 / 初代培養肝細胞 / 脾臓
Research Abstract

現在、末期肝硬変患者の肝不全に対する根本的な治療法は肝移植であるが、圧倒的なドナー不足および拒絶や免疫抑制剤使用に伴う合併症など課題も多い。また、癌死する患者の中には、残存肝機能が乏しく、癌に対して十分な治療が行えなかった症例もある。そんな中で、肝不全に対する新しい治療法として、細胞移植療法が注目され、まず肝細胞移植が試みられたが、ドナーが必要であることや免疫反応の問題は変わらぬ課題である。そこで我々は、自家幹細胞移植による肝再生で肝機能改善が得られれば、治療の選択肢が増えると考えた。我々はすでに、成人組織幹細胞に培養下で肝細胞機能を獲得させることに成功した。我々はすでに、脾臓SP細胞および骨髄間葉系細胞を、アルブミンやサイトケラチン18といった、肝細胞特異的蛋白質を発現させることに成功した。また、脾臓SP細胞を肝障害ラットの肝臓へ直接注入する方法で移植し、移植細胞の生着とアルブミンの発現を確認した。また、脾臓SP細胞が骨髄と比べて約100倍程度多い事から、より有望な幹細胞供給源であることを発見した。正常ラット、マウス、ヒトの脾臓から全脾臓細胞の1〜3%のSP細胞が存在する事、さらに持続肝傷害動物モデルを用いて脾臓SP細胞の表面抗原プロファイル、分化能、増殖能等の検討を行った結果増殖能力が著しく上昇していることが確認された。また脾臓SP細胞の単独浮遊培養系において持続肝傷害モデル由来の脾臓SP細胞が細胞死抵抗性を獲得しこれがFasの発現低下によるものであることが推測された。また網羅的遺伝子解析により新規介在分子の存在が示唆された。さらに実際の臨床において、脾臓を摘出した症例から脾臓SP細胞を分離したところ、同様に肝傷害症例のほうがリンパ腫、血小板減少症などの非肝傷害症例より有意に多いSP細胞を有することが確認できた。移植経路として、末梢経路と門脈経路を比較検討したところ、門脈経路の方が有効性が高く、さらに複数回投与した方が効果が大きいことが判明した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 2006

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 脂肪肝の原因とフォローアップ2006

    • Author(s)
      東 俊文
    • Journal Title

      総合臨床 54・5

      Pages: 1647

  • [Book] 期待される チアゾリジン薬 脂肪肝に対する作用2007

    • Author(s)
      東 俊文
    • Total Pages
      225
    • Publisher
      フジメディカル出版社

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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