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2005 Fiscal Year Annual Research Report

動脈硬化バイオメディエーターとしてのC反応性蛋白質-その分子機序と臨床的意義-

Research Project

Project/Area Number 17590725
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

伊藤 正明  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00223181)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡本 隆二  三重大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60378346)
KeywordsC反応性蛋白質 / Rho / Rho-kinase / 血管内皮細胞 / PAI-1
Research Abstract

C反応性蛋白質(CRP)は炎症が慢性的に持続・進展すると考えられる動脈硬化性病変よいマーカであるが、近年、CRP自体による動脈硬化性細胞反応の惹起で報告され、CRPは動脈硬化発症・進展の新しいメディエーターであることも疑われるようになってきた。そこで、CRPによる動脈硬化・血栓形成に関する分子メカニズムを解明するため、CRPの内皮細胞におけるプラスミノーゲンアクチベータ・インヒビター1(PAI-1)の発現誘導につき検討した。培養牛大動脈内皮細胞(BAEC)に精製ヒトCRPやエンドドキシン除去後のhuman recombinant CRP(hrCRP)を投与したところ、CRP濃度依存性にPAI-1の発現誘導が認められた。これらのCRPは、ゲル濾過法によりいずれも5量体構造であることが確認された。またCRPを発現ベクターにてBAECに直接発現させても、PAI-1の有意な発現は認めらなかった。hrCRPによるPAI-1発現は、TATC3(膜透過型の低分子量Gタンパク質Rho阻害蛋白質C3毒素)や、Rhoキナーゼ阻害薬Y-27632により、それぞれ有意な抑制が認められた。さらにhrCRP刺激によって活性化RhoAが有意に上昇することも明らかとなった。BAECにhrCRPを作用さることにより、NF-κB活性は活性化され、この活性化はY-27632により抑制された。またhrCRPによるPAI-1の発現はNF-kB阻害薬であるParthenolide, SN50, BAY11-7082によりそれぞれ有意に抑制された。以上より、CRPのBAECにおけるPAI-1の上昇には低分子量G蛋白質RhoAならびにRho-kinaseの活性化によるNF-κB活性化が関与し、CRPにおける動脈硬化発症・進展にRhoA/Rho-kinazeシグナルが重要な役割を果たしていることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Rho/Rho-kinase Pathway Contributes to C-reactive Protein-Induced Plasminogen Activator Inhibitor-1 Expression in Endothelial Cells2005

    • Author(s)
      Tetsuya Nakakuki
    • Journal Title

      Arterioscr.Thromb Vasc Biol. 25

      Pages: 2088-2093

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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