2005 Fiscal Year Annual Research Report
IL-27受容体WSX-1による炎症反応制御の動脈硬化発症・進展における役割
Project/Area Number |
17590748
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
平瀬 徹明 佐賀大学, 医学部, 助手 (60363446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 裕樹 佐賀大学, 医学部, 教授 (40260715)
明石 真 佐賀大学, 医学部, 講師 (30398119)
井上 晃男 佐賀大学, 医学部, 助教授 (20168454)
野出 孝一 佐賀大学, 医学部, 教授 (80359950)
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Keywords | 循環器・高血圧 / 動脈硬化 / 炎症 / サイトカイン |
Research Abstract |
Th1ヘルパーT細胞分化・活性化の初期段階を制御し、炎症性サイトカイン産生を抑制する炎症性サイトカインIL-27とその受容体WSX-1が動脈硬化の発症・進展に関与するか否かを明らかにするため、高脂血症合併動脈硬化症のモデルであるLDL受容体欠損マウスとEBI-3(IL-27構成分子)欠損マウスあるいはWSX-1欠損マウスを交配することによりLDL受容体/EBI-3二重欠損マウスとLDL受容体/WSX-1二重欠損マウスを作成し、高コレステロール食投与により動脈硬化病変形成が促進されるか否かを検討する。 まずLDL受容体欠損マウスとEBI-3欠損マウスあるいはWSX-1欠損マウスを交配しLDL受容体/EBI-3ヘテロ欠損マウスとLDL受容体/WSX-1ヘテロ欠損マウスを得た。次に各ヘテロ欠損マウス同士を交配することによりLDL受容体/EBI-3二重欠損マウスおよびLDL受容体/WSX-1二重欠損マウスを得た。各二重欠損マウスともに発生・成長過程にとくに異常は認められていない。LDL受容体欠損マウス及び各2重欠損マウスに対して高コレステロール食(15.8% fat;1.25% cholesterol)を8週齢から12週間投与したところ、血中総コレステロール約1000-1500mg/dlの高脂血症と大動脈弁輪部におけるSudan III脂肪染色陽性の動脈硬化性病変の形成を確認した。現在脂肪染色陽性の動脈硬化巣面積を各マウス群間において定量・比較検討している。 以上によりIL-27とその受容体WSX-1の動脈硬化発症・進展に対する作用を明らかにすることができると考えられる。
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Research Products
(3 results)