2006 Fiscal Year Annual Research Report
IL-27受容体WSX-1による炎症反応制御の動脈硬化発症・進展における役割
Project/Area Number |
17590748
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
平瀬 徹明 Saga University, 医学部, 助手 (60363446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 裕樹 佐賀大学, 医学部, 教授 (40260715)
明石 真 佐賀大学, 医学部, 講師 (30398119)
井上 晃男 佐賀大学, 医学部, 助教授 (20168454)
野出 孝一 佐賀大学, 医学部, 教授 (80359950)
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Keywords | 循環器・高血圧 / 動脈硬化 / 炎症 / サイトカイン |
Research Abstract |
動脈硬化の進展における炎症性サイトカインによる血管炎症の重要性が示されてきた。Th1ヘルパーT細胞分化・活性化の初期段階を制御し、炎症性サイトカイン産生を抑制する炎症性サイトカインIL-27とその受容体WSX-1が動脈硬化の発症・進展に関与するか否かを明らかにするため、高脂血症合併動脈硬化症のモデルであるLDL受容体欠損マウスにおいてEBI-3(IL-27構成分子)欠損及びWSX-1欠損(IL-27受容体)の脂質代謝、動脈硬化病変の形成に対する作用を検討した。 LDL受容体欠損マウス、LDL受容体/EBI-3二重欠損マウス及びLDL受容体/WSX-1二重欠損マウスに対して高コレステロール食(15.8% fat ; 1.25% cholesterol)を8週齢から24週齢まで16週間投与した。接餌量、体重は3群間で有意な差は認められなかった。24週齢における血中総コレステロール値はそれぞれ1554±85、1372±190、1289±329mg/dlと3群間で有意差はなかった。24週齢における平均血圧はと104±2、102±7、110±10mmHgと3群間で有意差はなかった。24週齢において屠殺し大動脈を摘出した。大動脈弁輪部におけるSudan III脂肪染色陽性動脈硬化巣の面積は、LDL受容体/EBI-3二重欠損マウス及びLDL受容体/WSX-1二重欠損マウスではLDL受容体欠損マウスに比べて有意に大きかった。 以上からEBI-3欠損及びWSX-1欠損は動脈硬化を促進すると考えられ、IL-27シグナルの動脈硬化抑制作用が示唆される。
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Research Products
(6 results)