2005 Fiscal Year Annual Research Report
喫煙による急性好酸球性肺炎の病態解明と血清診断マーカーの確立
Project/Area Number |
17590798
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
宮崎 英士 大分大学, 医学部, 助教授 (00264333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安東 優 大分大学, 医学部, 助手 (20336267)
松野 治 大分大学, 医学部, 助手 (70372795)
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Keywords | 急性好酸球性肺炎 / 喫煙 / TARC / ケモカイン / 血清マーカー / 樹状細胞 / KL-6 / EOTAXIN |
Research Abstract |
我々は喫煙による急性好酸球性肺炎(acute eosinophilic pneumonia : AEP)の発症メカニズムに関する病態解析を行なうとともに、それに基づいた血清診断マーカーの開発を目指している。今年度は、AEP14例とその鑑別疾患である急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory distress syndrome : ARDS)16例、急性間質性肺炎(acute interstitial pneumonia : AIP)10例、過敏性肺炎(hypersensitivity pneumonitis : HP)10例について血清中thymus and activation regulated chemokine(TARC)をELISA法にて測定した。その結果、血清中TARCはAEPで17827±12284pg/mlと著明高値であり、一方ARDSでは658±254pg/ml、AIPでは167±193pg/ml、過敏性肺炎では472±294pg/mlであった。カットオフ値を9000pg/mlとすると感度100%、特異度100%であった。測定日と発症時期との関連についてみると、末梢血好酸球数の増加のみられない発症初期から血清中TARCは高値であり、発症後7日までは高値を持続した。喫煙チャレンジ試験後の血清TARC値の検討では、喫煙後約16時間後に血清TARCの上昇を認めた。以上よりTARCはAEPの血清診断マーカーとして有用であることが示唆された。また、血清KL-6はAEP全例で低値を示し(210±98U/ml)、高値を示すARDS,AIPと区別する上で有用であると考えられた。その一方で、eotaxin,SP-Dは疾患間でその値にoverlapがみられ診断マーカーとしての意義はないと考えられた。 また、喫煙によるTARC産生メカニズムを検討するため、煙草煙懸濁液により肺胞マクロファージあるいは樹状細胞からのTARC産生を解析中である。肺胞マクロファージは気管支肺胞洗浄法により、また樹状細胞は末梢血単球をIL-4,GM-CSFの存在下で培養し、採取し、煙草煙懸濁液で刺激した培養上清中のTARC値を解析中である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Links between bronchial asthma and allergic rhinitis in the Oita prefecture, Japan.2006
Author(s)
Matsuno O, Miyazaki E, Takenaka R, Ando M, IUto T, Sawabe T, Shigenaga T, Ito K, Sugisaki K, Kumamoto T
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Journal Title
Journal of Asthma 43
Pages: 165-167
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