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2006 Fiscal Year Annual Research Report

CYP2J2遺伝子導入の慢性腎炎・糖尿病性腎症に対する新規治療法としての可能性

Research Project

Project/Area Number 17590832
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

宮園 素明  佐賀大学, 医学部, 助手 (70380780)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平瀬 徹明  佐賀大学, 医学部, 助手 (60363446)
池田 裕次  佐賀大学, 医学部, 講師 (30244023)
安藤 高志  佐賀大学, 医学部, 助教授 (40281191)
野出 孝一  佐賀大学, 医学部, 教授 (80359950)
Keywords腎臓病 / 糖尿病 / CYP2J2
Research Abstract

P450エポキシゲナーゼCYP2J2とそれによりアラキドン酸から産生されるepoxyeicosatrienoic acid(EET)は血管拡張作用及び抗炎症作用を有することが報告されている。したがって、メサンジウム細胞および血管内皮細胞におけるCYP2J2発現の誘導は腎血流改善と炎症抑制を介して腎組織保護作用を示す可能性があると考えられる。
培養メサンジウム細胞および血管内皮細胞において、酸化ストレスを誘導し血管炎症の重要なメディエーターであるアンジオテンシンIIはCYP2J2遺伝子発現を増加させることをRT-PCR法により明らかにした。炎症性サイトカインであるTNF-αもまた培養メサンジウム細胞および血管内皮細胞においてCYP2J2遺伝子発現を増加させた。以上から、炎症性刺激はメサンジウム細胞および血管内皮細胞において内因性CYP2J2遺伝子発現を増加させることが示唆される。さらに、EETの分解酵素であるsoluble epoxide hydrolaseの発現に対するアンジオテンシンII及びTNF-αの作用を現在検討中である。上記データとあわせて、メサンジウム細胞および血管内皮細胞におけるEET産生・分解系に対する炎症メディエーターの作用を明らかにすることが可能であると考える。
また、培養メサンジウム細胞および血管内皮細胞において、TNF-αによる接着分子ICAM-1の発現はCYP2J2遺伝子導入により有意に抑制された。これによりCYP2J2遺伝子導入が抗炎症作用を有することが示唆され、CYP2J2遺伝子導入の腎保護作用が期待される。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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