2006 Fiscal Year Annual Research Report
VLaノックアウトマウスを用いた抗利尿ホルモン受容体機能解析と新たな利尿薬開発
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17590833
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Research Institution | Kumamoto University Graduate School of Medical Sciences |
Principal Investigator |
野々口 博史 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (30218341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 公夫 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (40114772)
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Keywords | V1aノックアウトマウス / 抗利尿ホルモン / V2受容体 / V1a受容体 / 集合尿細管 / 尿濃縮 / LLC-PK1細胞 / プロモーター活性 |
Research Abstract |
尿濃縮は、腎臓の最も重要な働きであり、その中核をなすのが抗利尿ホルモンである。抗利尿ホルモンV1a受容体によるV2受容体を介した抗利尿作用の抑制が、promoter活性の調節を介しているのかを検討するために、LLC-PK1細胞を用いてV1a受容体を恒常的に多量発現するcell lineを我々は作成した。V2受容体のプロモーターをラットのIMCD mRNAを用いてPCRクローニングし、luciferase reporter vectorにサブクローニングし、このコンストラクトを先に作成したcellに一過性にトランスフェクションを行った。その後種々の濃度のAVPを細胞培養液中に加え、培養し、3-48時間後に細胞のルシフェラーゼ活性生を測定したところ、AVPのV1a受容体の存在が、V2受容体転写活性を抑制していることが判明した。この論文は、Am J physiol Renal Physiolにacceptされた。一つのホルモンの二つの受容体が、一つの細胞内で局在を異にして存在し、他方の受容体の転写活性を調節しているということを、初めて、我々は明らかにした。 また、脱水時にV2受容体の発現が、予想とは逆に減少する事が知られていたが、それは、腎髄質でのプロスタグランディン産生によることを明らかにし、Am J physiol Renal Physiolに掲載された。 V1aノックアウトマウスでは、正常時や脱水時には、尿量は正常であるが、多量飲水時には、尿量が増えることから、V1a受容体の機能は、多量飲水時の尿量調節にある可能性が示唆された。今後も、V1a, V2受容体によるお互いの活性調節の機序に迫っていきたい。
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Research Products
(6 results)