2006 Fiscal Year Annual Research Report
不死化細胞株を用いた食塩感受性因子腎カリクレイン合成分泌低下機構の解明と遺伝多型
Project/Area Number |
17590842
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
藤田 朋恵 北里大学, 医学部, 講師 (20296510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間嶋 正隆 北里大学, 医学部, 教授 (70181641)
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Keywords | カリクレイン / 不死化遺伝子 / 接合尿細管 |
Research Abstract |
(1)SV40温度感受性T-抗原遺伝子導入ラットあるいはマウスを用いた接合尿細管細胞培養株の樹立の試み 不死化遺伝子SV40温度感受性T-抗原を持つ動物(株式会社ファクトより供与)から接合尿細管細胞の単離、不死化細胞株の樹立を行いたいと考えている。そのための準備として、正常動物(SDラット)を用いて、腎皮質部分をコラゲナーゼ処理した後、実体顕微鏡下で接合尿細管から皮質集合管部分の単離を試みた。 [結果]1.尿細管単離後の初代培養を行い、培養プレートへの接着、増殖を確認した。 2.遠位曲尿細管、接合尿細管、皮質集合管に分けて尿細管を初代培養後、培養細胞を回収し、各部位について細胞内カリクレインmRNA含量を比較したところ、遠位曲尿細管からは全く検出されなかったが、後2者ではカリクレインmRNAが同程度に高発現していた。 3.接合尿細管をスライドガラスに培養した後カリクレイン抗体による免疫染色を行ったところ散在性に染色性を認めた。 次に、接合尿細管部分に存在する接合尿細管細胞と介在細胞とを分離するための方法としてフローサイトメトリー法あるいは磁気ビーズ細胞分離法を考えている。そのため、接合尿細管細胞膜表面に特異的に発現する表面マーカーとして、水チャネル(aquaporin2:AQP2)、上皮型Naチャネル、CD13(aminopeptidase N)について抗体作成の可能性、接合尿細管細胞での局在性について検討中である。
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