2005 Fiscal Year Annual Research Report
長期腹膜透析に伴う除水機能不全に対する新規治療法の開発
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17590847
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
角田 隆俊 東海大学, 医学部, 講師 (50276854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 敏男 東海大学, 医学部, 教授 (10222332)
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Keywords | 腹腔透析 / ピリドキサミン / AGE / 慢性腎不全 / カルボニルストレス / ペントシジン / グリオキサラーゼI / トランスジェニックラット |
Research Abstract |
実験1腎不全ラットモデルに対してPyridoxamine(Prd)を腹膜透析液に混入することで、機能、構造、生化学的に腹膜に対して好影響を与えるか? AGEを容量依存性に軽減するprdをPD液内に混入することにより腹膜機能低下、形態変化が軽減されることを検討した。方法:以下の4群を作成1.擬手術群2.腎不全群(5/6腎摘)3.腎不全+仮想PD(3.86%glu30cc/2times/day挿入済みのポートから注入)施行群、4.3群の注入PD液内にPrd5mg/Lを混入 結果1.腎機能低下による腸間膜へのAGE蓄積を抑制した。血清クレアチニンとpentosidine定量相関の傾きが2群に比して3群で有意に急峻となり4群で相関が消失した。 2.D/D0glu、D/P(60)、血管数、FGF2,VEGFのRT-PCR、HE:肥厚、VEGF:血管新生の程度、TGFβ:線維化、抗AGE抗体:組織:AGE沈着等が3群に比して4群で有意に改善された。 まとめ:PD液内にPrdを混入することで腹膜構造、腹膜機能、腎不全による腹膜への悪影響等が改善されていた。 K168 2005年9月掲載 実験2上記と同様の実験をPrdをARBに変換して実験中 実験3グリオキサラーゼIトランスジェニックラットでの腎不全動物によるカルボニルストレス 消去の評価 (1)野生型とグリオキサラーゼIトランスジェニックマウス・ラットを用いて腎不全モデルを作製し、3-6週間後のカルボニルストレスレベル(血中カルボニルストレス量、残存腎、あるいは腹膜におけるAGEs、ALEs蓄積量、腹膜機能低下誘発因子(VEGF, iNOS, FGF, TGFb)をHPLEや免疫組織染色法にて定性・定量する。同時に、残存腎機能を血清・尿の生化学的検査にて評価した。 結果グリオキサラーゼIトランスジェニック・ラットでの野生型に対する有意性を確認した。
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Research Products
(2 results)