2005 Fiscal Year Annual Research Report
筋萎縮性側索硬化症モデルにおける熱ショックタンパク質による神経保護作用の解明
Project/Area Number |
17590872
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川又 純 京都大学, 医学研究科, 助手 (60360814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下濱 俊 京都大学, 医学研究科, 助教授 (60235687)
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Keywords | ALS / HSP / SOD1 / 神経保護 |
Research Abstract |
1)神経系組織ごとのプロテオームマップの作成 現在のALS研究の標準的な動物モデルとなっている変異SOD1遺伝子(G93A)導入トランスジェニック・マウス(Gurney et al.Science 1994)を用て、胎生期、生後5週、10週、20週での脊髄、大脳皮質などの神経系各部のプロテオーム解析を行った。また、変異SOD1の界面活性剤不溶性画分への移行は胎生期より起こることが知られているため、界面活性剤での可溶性画分・および不溶性画分におけるプロテオームでの変化を検討している。 2)分子シャペロン誘導剤によるALSモデルマウスへの効果、神経組織プロテオームの変動の検討上記ALSモデルマウスを分子シャペロン誘導剤投与群または偽薬投与群にランダムに割り付け、それぞれを投与し、症状の経過を観察している。分子シャペロン誘導剤投与群でALSの発症抑制効果、もしくは進行抑制効果、寿命の延長が得られるかどうかを検討したが、現時点で投与された薬剤にたいしては有意な寿命の抑制効果は認められていない。 3)培養細胞における変異SOD1との結合蛋白の検索、その結果を基にした結合蛋白のALSの病態との関連や治療ターゲットとしての可能性の探求に関する研究mouse neuroblastoma cell lineのNeuro2Aに変異SOD1を強制発現させ、抗SOD1抗体で免疫沈降し、沈降産物をSDE-PAGRで展開した。ゲルを銀染色するとゲル上の蛋白質がすべて染色されるので、野生型SOD1を発現させたサンプル、変異SOD1を発現させたサンプルを比較することにより変異SOD1にのみ結合する蛋白がバンドで検出を試みた。いくつかの候補タンパクが同定されている。
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