2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17590891
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
平田 幸一 Dokkyo Medical University, 医学部, 教授 (60189834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢部 博興 弘前大学, 医学部, 准教授 (60210316)
田中 秀明 独協医科大学, 医学部, 准教授 (50296159)
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Keywords | Parkinson病 / mismatch negativity / 早期情報処理障害 / 前頭葉機能障害 / 神経コード記憶 / MMN電場 / 204ch全頭型頭磁図 |
Research Abstract |
「研究の目的」Parkinson病(PD)患者が正常の感覚刺激を誤って記憶照合過程で入力し,処理システム上の脱抑制による消去不能がこれを引き起こすことが推測されている. 「研究実施」本年度の研究では,最終的にPD患者におけるこれらの異常が,いつ生じ,そして罹病経過,薬物投与経過とともにどのよう変遷してゆくかについて解明することへの実質的な検討を行った。本年度(〜平成20年3月31日)も昨年に引き続き,研究目的,予想される結果を説明しこれに同意の得られたParkinson病患者通15名と健常者15名を対照として,昨年までに完成させたデータベースを用い行なった(田中,穂積).本研究としてPD患者15名を使用し,聴覚性MMN電場の測定を獨協医科大学において行った.MMNは,注意配分を視覚性のものに制限させながら行い,MMN脳地図興測定に科学研究費補助金により測定電極数の増設した日本光電製マルチチャンネルデジタル脳波計を用いた.MMN電場変動の経時的推定には,スイスチューリッヒ大学開発のLow Resolution Brain Electromagnetic Tomographyを用い脳電揚を推定した. 弘前大学医学部神経科精神科で,データ解析の妥当性につき検討がされた.MMN磁場についても,同施設において,204ch全頭型脳磁図(MEG)を用いて実験が行われた. 「結果」平田は以上のMMN電場の結果を統計解析し,データの整合性,信頼性を一部検討した.結果として健常対照者と比べ,PD患者では我々が報告してきたP300の増高と同様にMMNの増高を認めた.以上の結果よりPD患者では,情報処理の早期の段階で自動的な弁別過程に異常があることが示唆された.この事実はPDにおける認知機能障害が運動障害より早く始まることを示す重要な証拠となると考えられた.
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Research Products
(7 results)