2005 Fiscal Year Annual Research Report
MRIによるファンクショナルコネクティビティ画像法の開発と加齢脳解析への適用
Project/Area Number |
17590904
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Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
樋口 敏宏 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (80218700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 忠蔵 明治鍼灸大学, 保健医療学部, 教授 (80163541)
梅田 雅宏 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助教授 (60223608)
青木 伊知男 明治鍼灸大学, 保健医療学部, 講師 (10319519)
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Keywords | fMRI / ファンクショナルコネクティビティ / トラクトグラフィ / 独立成分分析法 / 構造方程式モデル / マンガン |
Research Abstract |
本研究は、形態的に同定される脳の各領野間の機能的結合性の解析法を開発し加齢脳研究に応用することを目的としている。研究初年度にあたる本年は、脳賦活領域間機能的結合性(ファンクショナルコネクティビティ)解析法の開発と評価などの基礎的検討を「脳賦活領域間機能的結合性解析法の開発」と「トラクトグラフィおよびその他脳形態的情報をパラメータとする初期条件の導入」について実施した。「脳賦活領域間機能的結合性解析法の開発」においては、統計学分野で探索的多変量解析法の1つである独立成分分析法(independent component analysis)および共分散構造解析法として近年注目を集める構造方程式モデル(structure equation modeling)のfMRI機能的結合性解析への導入を試みた。その結果、前者は条件課題の変化に伴い変調される信号動態を領域間の結合強度というスケールで評価する事を可能にし、後者は課題などのタスクパラダイムが存在しない安静状態のみのfMRIデータに於いても信号変化が同調する空間コンポーネントとして脳領域を分類する事に成功した。「トラクトグラフィおよびその他脳形態的情報をパラメータとする初期条件の導入」については、脳白質を信号源とするトラクトグラフィと脳灰白質のfMRIデータを、単に空間的に近接するという情報のみで結びつけることに問題がないか検証を行っている段階である。動物実験による脳賦活領域間機能的結合性解析法の評価を行う上で基礎となる、マンガンによる細胞ラベリング造影能の検討および造影剤の毒性試験と細胞活性保持に関する検討を行った。また、持続的な経路トレースを行うために、造影剤の徐放化に関する検討を行った。
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Research Products
(6 results)