2006 Fiscal Year Annual Research Report
新たな糖尿病性腎症治療標的分子としてのHSP遺伝子群の基礎的・臨床的意義の解明
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17590926
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
荒木 信一 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80378455)
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Keywords | 糖尿病 / 糖尿病性腎症 / 遺伝子 |
Research Abstract |
DNAマイクロアレイ法を用いた経時的遺伝子発現プロファイルの結果より、ストレス応答性分子シャペロンであるHeat Shock Protein(以下HSP)に属する遺伝子群が、腎症の発症・進展に関与する可能性を探索する目的で、2型糖尿病モデル動物であるdb/dbマウスとコントロールマウスであるdb/mマウスの腎組織よりmRNA・蛋白を抽出し、その発現量の変化を検討した。その結果、腎症の発症・進展に伴い、HSP70のmRNA・蛋白発現に経時的変化が認められた。しかし、1型糖尿病モデル動物であるSTZ糖尿病マウスの腎組織でのHSP70経時的発現は、2型糖尿病モデル動物での経時的発現変化とは異なっていた。現在、その差異がどのような機構により生じているのかといった点についての検討をおこなっている。さらに、HSP過剰発現細胞を作成し、腎症の発症・進展に関与していると考えられる高血糖条件下ならびに各種サイトカイン共附置によるHSP70発現量の変化を検討した。現在、ヒトでのHSP発現変化と腎症の発症・進展との関連を検討することを目的に、滋賀医科大学旧第三内科にて実施している前向き経過観察研究参加者を対象に、血清中のHSP濃度を測定し腎症との関連性を検討している。また、HSP70あるいはHSP60遺伝子多型が腎症感受性候補遺伝子として関与している可能性、また血清HSP濃度に影響を及ぼす可能性についての検討をおこなっている。
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