2007 Fiscal Year Annual Research Report
1型糖尿病における主要自己抗原インスリンに対する自己反応性T細胞の研究
Project/Area Number |
17590932
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
森山 啓明 Kobe University, 大学院・医学系研究科, COE研究員 (70372646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横野 浩一 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50144580)
永田 正男 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70294220)
原 賢太 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 特定助教 (70397826)
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Keywords | 1型糖尿病 / インスリン / 自己免疫 / 自己反応性T細胞 |
Research Abstract |
糖尿病が促進するins2KO-NODマウスの膵島浸潤細胞には多数のCD4陽性細胞浸潤を認め、ELISPOT法によりCD4エピトープであるinsB9-23ペプチドに対して反応するIFNγ産生細胞が観察された。しかしこの反応はB鎖の16番目のアミノ酸をチロシンからアラニンに置換したペプチドでは認められず、1アミノ酸の違いは、直接的に自己反応性T細胞とinsB9-23との反応に大きく影響すると判明した。一方、CD8エピトープでは、インスリンB:15-23ペプチドに対する反応は観察されないのに対し、最近新たな1型糖尿病の膵島自己抗原として同定されたIGRP206-214(islet-specific glucose-6-phosphatase)ペプチドに対する反応が認められ、膵島破壊に関与するIGRPに対する自己反応性T細胞の重要性が示唆された。 一方、膵β細胞に副刺激分子のB7.1分子を発現したTgマウスを用い、insB9-23ペプチド免疫が非糖尿病マウスに1型糖尿病では、B16Ala-insB9-23では、糖尿病誘導は起こらなかった。さらにinsB15-23も糖尿病を誘導できないのに対し、IGRP206-214はinsB9-23と同様に、高率に糖尿病を誘導するが、insB9-23とは違い、インスリン自己抗体の産生は認めず、IGRPはインスリンとは違った機序で糖尿病を誘導する可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)