Research Abstract |
本研究では酵母におけるグルコース効果調節因子GID複合体のヒト相同体に関し解析し以下の結果を得た 1)酵母S.Cerevisiaeのグルコース調節因子GID1のヒト相同蛋白RanBPMに対する抗体を用いて免疫沈降を行い共沈した蛋白をLC-MS/MSにより同定したところ、GID2,5,7,9のヒト相同蛋白であるp44 CTLH, ARMC8,Muskelin, p48EMLPが確認された。 2)RanBPM, p44CTLH, p48EMLP, Muskelin, Twa1,ARMC8α,ARMC8β間の結合様式に関して、双方を共発現させた条件で免疫沈降法により結合を解析した。P44CTLHはN末端よりLisHドメイン、CTLHドメイン、CRAドメインが確認されているが、ARMC8αとの決合にはCTLHドメインが必要十分な領域であった。CTLHドメインはRanBPM, p44CTLH, p48EMLP, Muskelin, Twa1各々が有しており、CTLHドメインとARMC8α,ARMC8βの結合が複合体形成に重要と考えられた。Ran8PM, p44CTLH, p48EMLP, Muskelin, Twa1のCTLHドメイン蛋白間の結合も確認された。特にRanBPMとMuskelin, Twa1間の強い結合が確認された。これらCTLH蛋白間の結合はCTLHドメイン以外の部位を介する結果が得られている。 3)ARMC8が複合体形成に重要な蛋白であることが判明し、この蛋白をbeitにYeast-Two-Hybrid法を用いた結合蛋白のスクリーニングを行なったところ、予想どうりTwa1が単離された。興味深いことにEndosome/Lisosome系のプロテオリシス制御因子であるHrsも結合蛋白として単離された。この結合は免疫共沈法でも確認され、Hrsのユビキチン結合部位であるUIMを介することが判明した。Proteosomeのユビキチン結合蛋白であるRpn10のUIMもARMC8と結合することが判明した。
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