2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17590945
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
堂前 純子 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (70227700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 信治 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10142192)
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Keywords | HDL / ABCA1 / ABCA7 / コレステロール |
Research Abstract |
細胞コレステロール搬出にかかわるアポリポタンパク質レセプターならびに細胞内情報伝達系の解析のため、主として各種培養細胞を用いた実験を行い、以下の成果を得た。 1 アポリポタンパク質依存性HDL形成のないヒト由来細胞株293にヒトABCA1、ABCA7を導入すると、アポリポタンパク質への反応性を獲得し、コレステロールとリン脂質の両方を含むHDLを産生するようになることを報告している。ABCA1、ABCA7によるHDL新生、特にHDLへのコレステロール組み込みのメカニズムを明らかにするために、ヒトABCA1-GFP、ABCA7-GFPの発現レベルが、哺乳動物細胞には影響のないエクジソンで制御される293細胞を作製した。 2 上記1で得られた細胞を用い、新生HDLのコレステロール含有量と、ABCトランスポーターの発現量ならびにアポリポタンパク質濃度の関係を調べた。その結果、ABCA1発現細胞ではABCA1発現量の増加に伴ってコレステロール/リン脂質比が増加したが、ABCA7発現細胞では、ABCA7発現量にかかわらずコレステロール/リン脂質比は一定であることがわかった。 3 ゲル濾過HPLCによる分離と脂質測定を組み合わせた系を用い、上記1の細胞から産生されるHDL粒子径サイズ分布を調べた。ABCA1発現細胞にもABCA7発現細胞にも二つの異なる粒子径のHDLが存在し、コレステロールは主に粒子径の大きなものに含まれること、上記2のコレステロール/リン脂質比の差異はABCA1発現細胞のみで大粒子の割合が変化するためであることを明らかにした。
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