2006 Fiscal Year Annual Research Report
劇症1型糖尿病患者膵における発現遺伝子の網羅的解析
Project/Area Number |
17590950
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
今川 彰久 大阪医科大学, 医学部, 助手 (80373108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花房 俊昭 大阪医科大学, 医学部, 教授 (60164886)
寺前 純吾 大阪医科大学, 医学部, 助手 (90351395)
宮川 潤一郎 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (00127721)
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Keywords | fulminant / diabetes / idiopathic / microarray / cytokine / interferon / tumor necrosis factor |
Research Abstract |
1.保存された生検膵組織からのRNA抽出 以前腹腔鏡下生検により採取し、-80℃にて保存されていた1型糖尿病患者6名(劇症型3名、自己免疫性3名)の膵組織から、total RNAを抽出した。 2.生検膵組織における炎症性サイトカイン発現の検討 上記のtotal RNAよりcDNAを作成し、PCR法により遺伝子発現を検討した。まず、インスリン遺伝子とグルカゴン遺伝子を増幅し標的とするRNAが採取されていることを確認した。次に、代表的な炎症性サイトカインで他の実験系において膵β細胞傷害に関与することが報告されているTNF-alpha, Interferon-gammaの発現を検討した。その結果、Interferon-gammaの発現は劇症1型糖尿病患者3名、自己免疫性1型糖尿病患者3名のいずれの膵組織においても認められたが、TNF-alphaの発現は劇症1型糖尿病患者3名中名において認められたものの、自己免疫性1型糖尿病患者3名においてはいずれも認められなかった。 以上の結果から、同じ1型糖尿病であっても劇症型と自己免疫性では膵組織におけるサイトカイン発現プロフィールに相違のあることが示唆された。 3.マイクロアレイを用いた発現遺伝子の網羅的解析 上記の結果をふまえ、患者膵より得られたRNAをtemplateとし、発現遺伝子のマイクロアレイを用いた解析を試みたが、期待したような結果は得られなかった。
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