2005 Fiscal Year Annual Research Report
副甲状腺の癌化を抑制する新規蛋白パラフィブロミンの機能解析
Project/Area Number |
17590963
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
吉本 勝彦 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90201863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 武男 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (10350399)
水澤 典子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (80254746)
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Keywords | 癌 / 遺伝子 / 内分泌 |
Research Abstract |
家族性副甲状腺機能亢進症6家系において、多発性内分泌腫瘍症1型の原因遺伝子であるMEN1、家族性低カルシウム尿性高カルシウム血症の原因遺伝子であるCASR、顎腫瘍を伴う遺伝性副甲状腺機能亢進症(hyperparathyroidism-jaw tumor syndrome, HPT-JT)の原因遺伝子であるHRPT2の胚細胞変異を2家系に認めた。腫瘍組織が得られた1家系において、体細胞変異の有無を検討したところ、5個のうち2個の腫瘍において変異を認め、しかも別々の対立遺伝子に存在していることを確認した。臨床的にHPT-JTと診断された2家系のうち、1家系においてはHRPT2のde novoの胚細胞変異を認めた。別の1家系においてはHRPT2、MEN1、CASRの胚細胞変異を認めなかった。 HRPT2の遺伝子産物であるparafibrominはRNAの転写に必要なPaf1複合体の構成成分であることを明らかにした。293FT細胞においてparafibrominと共沈する蛋白を質量分析計で検討したところ、Paf1複合体の構成成分であるPaf1、Leo1、Ctr9と蛋白間相互作用することを確認した。 HRPT2を293細胞に過剰発現させると細胞増殖を抑制すること。一方SV40 large T抗原を発現している293FT細胞に過剰発現させると細胞増殖を促進させることを認めた。
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Research Products
(2 results)