2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17590970
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
亀谷 純 日本医科大学, 医学部, 特別研究生 (20204638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 新哉 日本医科大学, 医学部, 助手 (30267132)
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Keywords | 肥満 / 成長ホルモン(GH) / 脂肪細胞 / レジスチン / 甲状腺ホルモン / Neuropeptide Y(NPY) / Proopiomelanocortin(POMC) |
Research Abstract |
肥満はメタボリックシンドローム(MS)の上流に位置する。肥満者では成長ホルモン(GH)の分泌障害がみられ、GHの分泌障害は脂質代謝異常を招き、肥満からMSへの進展を助長する。しかし、肥満によりGH分泌異常が起こる機構は明らかでない。既に我々は強力な摂食促進ホルモンであるグレリン、Neuropeptide Y(NPY)、Agouti-related protein(AGRP)の摂食調節機構とGH分泌調節機構を明らかにしてきた。本研究では、脂肪組織より分泌されるレジスチンの摂食に及ぼす影響を検討した。レジスチンの中枢投与により摂食は抑制され、NPY遺伝子発現は抑制されるが、摂食抑制ペプチドであるProopiomelanocortin(POMC)の遺伝子発現には影響を及ぼさないことをあきらかにした(第32回日本神経内分泌学会)。さらに、低容量の甲状腺ホルモン投与したラットでは、レプチンは低下せず、NPY遺伝子発現の増加と、POMC遺伝子発現の低下を認めずに摂食亢進を認め、この摂食亢進には視床下部のAMP activated kinase(AMPK)のリン酸化か関与を明らかにした。さらに、AMPKの阻害剤であるCompound Cの投与により低容量の甲状腺ホルモン投与による摂食亢進は解除されることを報告する予定である(第79回日本内分泌学会学術総会、米国内分泌学会総会ENDO2006)。更に我々は、雌ラットのGHRH細胞にエストロゲン受容体(ERα)が共存すること(Neuroscince Research)、インスリン様成長因子(IGF-1)が下垂体のグレリン受容体であるGHS-Rの発現を抑制することを明らかにした(Regulatory Peptides)。
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Research Products
(3 results)