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2006 Fiscal Year Annual Research Report

肥満における成長ホルモン分泌障害機序の解明

Research Project

Project/Area Number 17590970
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

亀谷 純  日本医科大学, 大学院医学研究科, 特別研究生 (20204638)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石井 新哉  日本医科大学, 医学部, 助手 (30267132)
Keywords肥満 / 成長ホルモン(GH) / 視床下部 / レジスチン / ソマトスタチン / Growth hormone-releasing hormone / Neuropeptide Y(NPY)
Research Abstract

肥満はメタボリックシンドローム(MS)の上流に位置する。肥満者では成長ホルモン(GH)の分泌障害がみられ、GHの分泌障害は脂質代謝異常を招き、肥満からMSへの進展を助長する。しかし、肥満によるGH分泌調節は明らかでない。既に我々は強力な摂食促進ホルモンであるグレリン、Neuropeptide Y(NPY)、Agouti-related protein(AGRP)の摂食調節機構とGH分泌調節機構を明らかにしてきた。本研究では、脂肪組織より分泌されるレジスチンのGH分泌に及ぼす影響を検討した。自由摂食下のラットでは、レジスチンの中枢投与によりGH分泌は変化しなかった。一方、72時間の絶食下のラットでは、レジスチンの中枢投与によりGHの基礎分泌は増加し、Area Under the Curve(AUC)も対照群と比較して増加した。GH分泌促進作用をきたすGrowth hormone releasing hormone(GHRH)遺伝子発現は72時間の絶食下では有意に抑制されたが、レジスチンの中枢投与によっても変化しなかった。一方、GH分泌抑制作用を示すsomatostatin(SS)遺伝子発現は72時間の絶食下では変化しなかったが、レジスチンの中枢投与によって有意に抑制された。さらに、GH分泌抑制作用を有する視床下部NPY遺伝子発現は72時間の絶食下では増加したが、レジスチンの中枢投与により有意に抑制された。以上のことより、72時間の絶食下で、レジスチンの中枢投与により視床下部NPY遺伝子発現と視床下部SS遺伝子発現を有意に抑制することにより、GH分泌を増加させることが示唆された。これらの結果を第80回日本内分泌学会学術総会、米国内分泌学会総会ENDO2007に報告予定である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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