2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17590971
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
廣松 雄治 久留米大学, 医学部, 助教授 (10201740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 育代 久留米大学, 医学部, 助手 (50291828)
賀来 寛雄 久留米大学, 医学部, 助手 (50320239)
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Keywords | バセドウ病 / バセドウ病眼症 / 遺伝子多型 / IL-18 / CD40 / ICAM-1 / pioglitazone / TSH受容体 |
Research Abstract |
悪性眼球突出症の病因・発症・重症化機構の解明のために、下記の研究を行った。 1 バセドウ病、バセドウ病眼症患者における遺伝因子の解析 日本人やポーランド人のバセドウ病患者を対象に、サイトカインや免疫応答分子やadipogenesisに関与する分子の遺伝子多型の解析を行い、 (1)IL-18遺伝子多型はバセドウ病の発症には関連しなかったが、眼症の重症度と弱い相関がみられた。 (2)またIL-18遺伝子多型-4675 CC genotypeはバセドウ病患者における抗GAD抗体の合併と関連があり、1型糖尿病合併のリスクが高いことが明らかとなった。 (3)CD40遺伝子多型はポーランド人ではバセドウ病発症と関連がみられたが、日本人では40歳以降のバセドウ病の発症と関連がみられた。しかし、ポーランド人も日本人も眼症との関連は認められなかった。 (4)ICAM-1遺伝子多型は日本人ではバセドウ病の発症との関連はみられなかったが、眼症の発症とは有意な関連がみられた。 2 自己抗原の候補遺伝子の病変部における発現とその調節機構の解明 バセドウ病眼症患者の後眼窩脂肪組織由来の培養線維芽細胞へpioglitazoneを添加し、脂肪細胞への分化をはかると、TSH受容体mRNAの発現が増強する。脂肪細胞への分化に伴い、adiponectin mRNAやleptin mRNAの発現もみられる。今後PPARγの活性化をきたす因子の検索が重要であることが示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Association of CD40 Gene Polymorphism (C-1T) with Susceptibility and Phenotype of Graves' Disease.2005
Author(s)
Kurylowicz A, Kula D, Ploski R, Skorka A, Jurecka-Lubieniecka B, Zebracka J, Steinhof-Radwanska K, Hasse-Lazar K, Hiromatsu Y, Jarzab B, Bednarczuk T.
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Journal Title
Thyroid 15(10)
Pages: 1119-1124
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