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2006 Fiscal Year Annual Research Report

形質細胞分化におけるIRF4の役割

Research Project

Project/Area Number 17590982
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

三木 徹  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (90242180)

KeywordsIRF4 / 形質細胞分化 / 転写因子 / BCL6 / BLIMP1
Research Abstract

胚中心細胞由来の細胞株DaudiおよびRajiにexogenousにIRF4を発現させ、その影響を調べた。Doxycyclin添加によりIRF4を誘導的に発現する細胞株Daudi-IRF4、および4-Hydroxytamoxifen添加によりIRF4が核内に移行し活性化する細胞株Raji-IRF4を樹立した。これらの細胞においてIRF4を発現・活性化させると、いずれの細胞においても増殖の遅延、G1期の増加とS期の減少が見られた。すなわちIRF4はG1期からS期への移行を阻害することにより、細胞周期の進行を遅らせ、増殖を抑制しているものと考えられた。
さらに形質細胞マーカーであるCD38/CD138の発現増加、胚中心細胞マーカーであるBCL6タンパクの発現低下が見られ、IRF4は形質細胞分化を誘導することが示唆された。形質細胞分化を司る転写因子群の発現を検討したところ、胚中心細胞において発現しているBCL6、PAX5のmRNAの発現低下、および形質細胞において発現しているBLIMP1、XBP1の発現増加が観察された。これらの結果により、IRF4は胚中心細胞から形質細胞への分化を誘導することが示唆された。
さらにDaudi-IRF4にBCL6を強発現させた細胞株Daudi-IRF4-BCL6を用いて同様の実験を行うと、IRF4による増殖の遅延と形質細胞への分化は阻止されなかった。
以上から、IRF4の増殖遅延作用、形質細胞分化誘導作用は分化の負のレギュレーターであるBCL6の作用に非依存性のものであることが判明した。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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