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2006 Fiscal Year Annual Research Report

担癌個体および化学療法後の造血回復期における骨髄系免疫抑制細胞の解析

Research Project

Project/Area Number 17590994
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

門脇 則光  京都大学, 医学研究科, 講師 (60324620)

Keywords腫瘍免役 / 免役寛容 / T細胞 / インターフェロンα / β / 骨髄系細胞
Research Abstract

17年度までに、BALB/cマウス由来の大腸癌細胞株CT26を用いて、I型インターフェロンがGr-1+/CD11b+の骨髄性免疫抑制細胞(myeloid suppressor cells;MSC)の免疫抑制活性を抑えることを示してきたが、18年度はこの現象の一般性を調べるために、C57BL/6の系でも検討した。具体的には、C57BL/6マウス由来の肺癌細胞株3LL、またはリンパ腫細胞株EL4を皮内接種したC57BL/6担癌マウスを作製し、その脾臓からGr-1+/CD11b+のMSCを抗CD11b磁気ビーズで単離した。そして、正常C57BL/6マウスの脾細胞に抗CD3抗体を添加しT細胞増殖を誘導する系にMSCを加えることによりT細胞増殖が抑制されるかどうか、またここにIFN-・を添加することによりT細胞増殖の抑制が解除されるかどうかを検討した。しかし、C57BL/6マウス由来の腫瘍細胞株を使った場合は、I型インターフェロンがMSCの免疫抑制活性を抑えるという現象は見られなかった。
一方、BALB/cマウス由来のCT26を用いて繰り返し実験を行ったところ、当初見られたIFN-・によるMSCの機能抑制が十分な再現性を持って示すことができなかった。また、MSCの免疫抑制能を司るnitric oxideの産生がIFN-・によって抑制される現象が、全脾細胞を用いた場合には再現性を持って見られたが、そこからCD11b+細胞を単離するとnitric oxide産生に対するIFN-・の有意な抑制効果が見られなかった。
以上より、I型インターフェロンがMSCの免疫抑制活性を抑えるという当初の実験で得られた現象は、生物学的に意味のある再現性を持った現象とは言えないと結論づけざるを得なかった。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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