2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591011
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
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Keywords | プラスミノーゲン / プラスミン / プラスミノーゲンアクチベータ受容体 / マトリックスメタロプロテイナーゼ / 顆粒球コロニー刺激因子 / 血管新生因子 / ケモカイン / トロンボポイエチン |
Research Abstract |
今年度研究代表者らは、患者検体を使用して顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)によって動員される末梢血中の単核球数と血漿中の可溶型ウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベータ受容体レベルとの間に正の相関関係があることを報告した。またこの報告の中で、単核球中において特に好中球分画との相関性が強いこと、ここに起因する蛋白分解酵素が受容体プロセシングにおいて重要な役割を担っていることを示唆した。また一昨年の研究において代表者らは巨核球/血小板系細胞のトロンボポイエチン(TPO)/c-mp1またはケモカインSDF-1/CXCR4シグナルを介した骨髄内成熟分化機構を解明したが、これを基礎とした今年度の研究において、生体内で血小板系細胞がSDF-1を含む組織再生因子担体として機能していること、さらにTPOあるいはc-mp1遺伝子欠損マウスでは野生型と比較して虚血壊死組織の再生がを明らかに障害されていることを明らかにした。加えてこれらの実験を通じてこれらサイトカインの投与が、骨髄中のマトリックスメタロプロテイナーゼ群(MMPs)の活性化を通じて、主として骨髄ストローマからの他のサイトカインプロセシングを促進し、造血幹細胞の分化及び造血前駆細胞増殖、さらに末梢血中への骨髄由来の各種組織前駆細胞を含む未熟な細胞の動員等を誘導すること、骨髄由来細胞のうち、血管内皮増殖因子受容体-1(VEGFR1)陽性CXCR4陽性分画に属するHemangiocyteが末梢組織再生におけるHUBとして機能していることも示唆された。現在、研究代表者らは線溶系因子プラスミノーゲン(Plg)の活性化によって生成するプラスミンがプロ酵素からMMPの活性型への変換を促進することに注目し、Plg遺伝子欠損マウスを使用して線溶系因子活性化の骨髄造血制御機構における機能解析とその臨床応用に関する基礎実験を施工中である。
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Research Products
(3 results)