2005 Fiscal Year Annual Research Report
アレルギー疾患の遺伝子多型による発症予知とフラボノイドによる発症予防
Project/Area Number |
17591040
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 敏郎 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40273651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲 哲治 (独)医薬基盤研究所, 研究部長 (30303936)
嶋 良仁 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90362706)
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Keywords | アレルギー / 予防 / フラボノイド |
Research Abstract |
1.アレルギー疾患の遺伝子多型の解析 IL-18の遺伝子多型(IL-18-105A/C)が喘息発症に関与することを報告したが、遺伝子多型が末梢血単核球からのIL-18産生能に影響するのか検討すると、IL-18-105A/Aである単核球からのIL-18産生がIL-18-105A/Cの単核球に比較して増加しており、この事は、IL-18を過剰に産生する遺伝子背景が喘息発症に関与することを示す(BBRC in press)。 2.フラボノイドのTh2サイトカイン発現抑制機序の解析 フラボノイドは、活性化好塩基球からのTH2サイトカイン(IL-4、IL-13)の産生を抑制する作用を有することを以前報告したが、活性化好塩基球におけるCD40リガンドの発現も抑制することが明らかとなった(Int Arch Allergy Immunol in press)。したがって、フラボノイドは、B細胞のIgE抗体産生細胞への分化に必須な2つのシグナルを抑制することより、間接的なIgE抑制物質であることが示された。シグナル伝達の解析では、フラボノイドはSykやLynまたMAPKファミリーの活性化には影響を与えず、転写因子であるAP-1の活性化を抑制することが示された(BBRC)。天然フラボノイド及び分子修飾した類似化合物のIL-4産生抑制作用の活性と構造比較により、活性に重要な基本骨格が明らかとなった(CMC review submitted)。
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Research Products
(6 results)