2005 Fiscal Year Annual Research Report
マウス関節リウマチモデルにおけるサイトカインLET2による抑制機構に関する研究
Project/Area Number |
17591061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
山越 智 国立感染症研究所, 生物活性物質部, 主任研究官 (00212283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川原 明子 国立感染症研究所, 生物活性物質部, 主任研究官 (30260277)
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Keywords | 生体分子 / 生理活性 / 免疫学 / 病理学 / 医療・福祉 |
Research Abstract |
サイトカインLECT2のヒト関節リウマチにおける作用機構を調べるために、マウス関節炎モデルを用いて同遺伝子改変マウスの性状解析を行い、さらにLECT2の作用機序を細胞あるいは分子レベルで調べるために今年度は以下の実験を行った。 1)LECT2トランスジェニックマウスにおける関節炎発症の解析 C57BL/6からBALB/c背景に8代戻し交配したLECT2トランスジェニックマウス♯33株(β-アクチンプロモーター制御下で恒常的に発現)に対して関節炎用カクテルキットを用い関節炎を誘発し野生型マウスと比較した。#33株では、LECT2血中濃度が野生型の10倍以上であることがわかっている。経日的に後ろ足の腫れを測定したが、両者で有意な差は観察されなかった。 2)LECT2遺伝子導入によるLECT2遺伝子欠損マウスにおける関節炎抑制の至適条件の検討 LECT2発現プラスミドをLECT2遺伝子欠損マウスの尾静脈からハイドロダイナミック法により導入し、肝臓で遺伝子発現をさせた場合、血中濃度が12時間後では最高で200-300ng/mlに上昇し36時間後には検出限界以下に低下することが分かっている。LPS投与24時間前での遺伝子導入で抑制効果が見られる事から、より効果的な時間を考え12時間前で同様の実験を行ったが、LPS投与後、ハイドロダイナミックの障害の影響と考えられるマウスの死により実験を継続することができなかった。より持続性発現の可能な発現ベクターを使用しハイドロダイナミックの影響が少なくなる時間での検討が必要と考えられた。 3)LECT2レセプターのクローニング LECT2レセプター発現細胞を解析した結果これまで判明した以上の高発現細胞を検出した。それを用いレトロベクターを使いcDNAライブラリーを作製しLECT2レセプター発現細胞のクローニングを試みた。
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