2006 Fiscal Year Annual Research Report
乳児喘息発症におけるロイコトリエンと自然免疫とのクロストーク、発症予防への応用
Project/Area Number |
17591096
|
Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
在津 正文 佐賀大学, 医学部, 助手 (10346877)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜崎 雄平 佐賀大学, 医学部, 教授 (10172967)
石井 榮一 佐賀大学, 医学部, 助教授 (20176126)
山本 修一 佐賀大学, 医学部, 助手 (30359947)
|
Keywords | 乳児喘息 / 自然免疫 / ロイコトリエン |
Research Abstract |
乳児喘息の早期診断・治療、そして発症予防のためには乳児喘息の病態を解明することが重要であると考え,感染と乳児喘息の発症との関連を明らかにすることをin vivo, in vitroの系両方を用い計画した.まず,この研究期間中に, 1)ウイルス感染による炎症において,重要な役割を果たすサイトカインIL-18が,ヒト好塩基球KU812細胞におけるロイコトリエン産生を増強することを示し,ウイルス感染とアレルギー炎症の関連を証明し,報告した. 2)これまでは学童期以降の異型肺炎の原因と考えられていたChlamydia pneumoniae感染が乳児喘息発症に関連していることを,患児血清中の抗体価を用いて検討し確認し,報告した.さらに異型肺炎の原因菌であるマイコプラズマやクラミジア感染により乳児喘息が発症する可能性を示唆する論文をまとめた。 3)また実験進行中であるが,感染刺激に反応するTLRを介した刺激に対して,喘息患児は,その反応(TLRレセプターを介したシグナルや,他のTLRレセプターのmRNA発現)が正常コントロールと異なる点があることを見出し、報告中である 乳児喘息における自然免疫とLT産生・アレルギー炎症の接点の解明をさらに計画中であるが,気管支喘息発症におけるTLRレセプターの作用を検討することを計画している。乳児喘息における自然免疫とLT産生・アレルギー炎症の接点の解明を研究継続中である.
|