2005 Fiscal Year Annual Research Report
成長障害と軟骨骨異形成症の責任遺伝子SHOXにおける発現調節機構の解明
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17591132
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
緒方 勤 国立成育医療センター(研究所), 小児思春期発育研究部, 部長 (40169173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深見 真紀 国立成育医療センター(研究所), 小児思春期発育研究部, 研究員 (40265872)
鏡 雅代 国立成育医療センター(研究所), 小児思春期発育研究部, 研究員 (70399484)
和田 友香 国立成育医療センター(研究所), 小児思春期発育研究部, 研究員 (80399485)
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Keywords | SHOX / 発現調節領域 / 性染色体 / 半量不全 / in silico / 完全長cDNA / エンハンサー / 3'領域 |
Research Abstract |
平成17年度における主たる成果は,以下の通りである. 1.SHOX遺伝子発現調節領域の決定 SHOXは,ターナー症候群における成長障害と骨格徴候の責任遺伝子である.われわれは,既にSHOX半量不全に特徴的なLeri-Weill型軟骨骨異形成症患者40例以上を解析し,33例においてSHOXを含む微小欠失を,3例において遺伝子ない変異を同定した.その後,残る4例においてSHOX周辺の異常と別の遺伝子(HOX遺伝子群)変異を検討した.その結果,4例においてSHOX遺伝子から3'方向へ約150kb離れた39kb領域が共通して欠失していることを見いだした.さらに,SHOX完全欠失に特徴的なLanger型中肢骨短縮症患者においても,1個のX染色体構造異常と正常X染色体における同領域の微小欠失が同定された. その後in silico解析により,この39kb領域内に種を越えて保存されている領域を6カ所同定した.さらに,ルシフェラーゼアッセイにより,この保存領域の中の約300bp領域にSHOX発現調節領域が存在するというデータを得た.この成績は、この共通欠失領域内にSHOX発現調節配列が存在し、その欠失がSHOXの発現異常を招いた可能性を示唆するもので,発現調節異常症という概念を提唱しうるものである. 2.完全長SHOX cDNAの合成 SHOX発現パターンの解析には完全長SHOX cDNAが必須である.しかし,SHOXは四肢遠位部の限局された部位のみで発現するためcDNA libraryから採取することができなかった.そこで,われわれは,全配列を合成することで,完全長SHOX cDNAを得た.
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Research Products
(6 results)