2005 Fiscal Year Annual Research Report
インスリン様成長因子の遺伝的多様性から見た胎児発育とその成長予後
Project/Area Number |
17591137
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
竹田津 原野 旭川医科大学, 医学部, 助手 (10360992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蒔田 芳男 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20271778)
林 時仲 旭川医科大学, 医学部, 講師 (40322911)
長屋 建 旭川医科大学, 大学病院, 医員 (80396382)
藤枝 憲二 旭川医科大学, 医学部, 教授 (60173407)
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Keywords | 遺伝子 / SNP / ゲノム / 子宮内胎児発育遅延 / 成長因子 / ハプロタイプ |
Research Abstract |
子宮内胎児発育遅延(IUGR)の発症には胎盤因子や胎児因子の関連が想定されているが、臨床の現場では原因を特定できないことが多い。一方IGF-1、IGF-2は胎児及び出生後の成長に強い影響を与えることが知られている。我々はIGF-1、IGF-2、及びそれらの受容体の遺伝子のSNPsとそれにより構成されるハプロタイプを明らかにし、各ハプロタイプとIUGRの関連を調べることから、IUGRやその後の成長障害の原因となる関連遺伝子群を同定することを目的に本研究を開始した。 現在までにハプロタイプの構成に必要なTag SNPの選定を終え、検体は正常コントロール群200例とIUGR例45例を収集している。これらのハプロタイプ解析を行った結果、正常コントロール群と比較して、生後の成長障害を伴ったIUGR例(非キャッチアップ群)に多いハプロタイプをIGF1、IGF1受容体双方に認めた。 また、IGF-2、IGF-2受容体遺伝子についてもハプロタイプ解析を行い、IGF-2受容体遺伝子のTagSNPsの選定及びタイピングを終了した。現在上記のコントロール群とIUGR群間でのハプロタイプ解析を行っている。 今後はIGF-1、IGF-2、及びそれらの受容体遺伝子のハプロタイプと臨床症状の関係を検討し、これら各因子との関連を明らかにし、その組み合わせでIUGRの発症やその後の成長障害などを説明できないか検討していく予定である。
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