2005 Fiscal Year Annual Research Report
羊水培養細胞におけるテロメア長およびテロメラーゼ活性測定の意義
Project/Area Number |
17591141
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
二宮 伸介 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10325110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 弘之 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (80231413)
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Keywords | 染色体 / テロメア長 / テロメラーゼ活性 / 羊水細胞 |
Research Abstract |
平成17年度はテロメア長およびテロメラーゼ活性の解析に用いる、羊水細胞の調整および染色体標本の作製を行った。培地としてAminioMaxを用い、37℃、5%CO_2の条件下で羊水の細胞培養を開始し、1、2、5継代し、染色体標本を作製した。継代には0.25%トリプシン液を使用し、培地としてMEM+10%FCSを用いた。0.075M KClの低張処理時間は25分とした。メタノール:酢酸=3:1のカルノア液で細胞を固定した。分裂期の細胞が得られていることを顕微鏡下に観察し、テロメアFISH用スライドとして使用できることを確認した。同時に細胞数をカウントし、1×10^4個になるように調整し、テロメラーゼ活性を測定するために、ペレットとして-80℃で保存した。現在6個の検体について調整を終了した。羊水細胞に加えて、絨毛細胞を3検体、また胎児由来の皮膚線維芽細胞1検体について同様の処理を行った。テロメアFISHのシグナルを定量化するためのコンピュータソフトとしてImage Pro Plusを稼働させた。FISHを施行した後、一旦保存した画像をコンピュータにとりこみ、シグナルを定量化できることを確認した。随時テロメア長測定用に作製したスライド上の染色体標本を用いてシグナルを定量化していく予定である。またテロメラーゼ活性を定量化するにあたり、検量線を作成する必要がある。そのために、テロメラーゼ活性の高いことが知られているHeLa細胞を用いた。HeLa細胞についても1×10^4個になるように調整し、ペレットとして-80℃で保存した。検量線作成後、順次調整した羊水、絨毛、胎児皮膚線維芽細胞のテロメラーゼ活性を計測していく予定である。
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