2006 Fiscal Year Annual Research Report
羊水培養細胞におけるテロメア長およびテロメラーゼ活性測定の意義
Project/Area Number |
17591141
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
二宮 伸介 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10325110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 弘之 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (80231413)
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Keywords | テロメラーゼ / 羊水細胞 |
Research Abstract |
平成18年度はテロメラーゼの活性を測定した。 テロメラーゼ活性を定量化するにあたり、検量線を作成する必要がある。そのために、テロメラーゼ活性の高いことが知られているHeLa細胞を用いた。HeLa細胞について1×10^4個になるように調整し、テロメラーゼ活性を測定した。テロメラーゼ活性を測定するために、TeloChaser(テロメラーゼ活性測定キット)を使用した。テロメラーゼを含む細胞抽出液を調整し、基質プライマーヘテロメア繰り返し配列の付加を行った。精製後リバースプライマーを添加し、PCRを行った。PCR産物をアクリルアミドゲルで泳動し、エチジウムブロマイドで染色した。そして検量線を作成した。 羊水細胞のテロメラーゼ活性については羊水細胞をAmnioMaxを用いて培養し、第1、第2、および第5継代した細胞を用いた。継代時の培養液にはMEM+10%FBSを用いた。トリプシンで細胞を剥離し、細胞数が1×10^4個になるように調整し、TeloChaserを用いて、同様に検討した。正常染色体である3検体の羊水細胞の検討では、テロメラーゼ活性は認められなかった。ポジティブコントロールにはHeLa細胞抽出液を用いた。 羊水細胞よりも早い胎児期の細胞である絨毛についてのテロメラーゼ活性は、同様の方法により、今後検討していく予定である。 また染色体異常を有する細胞についての検討も行っていく予定である。
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