2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591147
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
高橋 幸博 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60142379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 千晴 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60316073)
安原 肇 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (00398447)
新居 育世 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (80405406)
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Keywords | 新生児 / 血栓症 / VWF-CP / ADAMTS13 / TAFI / 血栓溶解療法 / 抗血栓薬 / 新生児用中心静脈カテーテル |
Research Abstract |
平成17年度研究計画の研究実績 1:新生児の血栓症の実態調査 日本周産期・新生児医学学会の全国の新生児専門医研修施設代表者に依頼し、新生児の血栓症患者の実態調査を行い報告した。実態調査報告書は同学会誌に掲載し、各協力施設に対し報告書の配布を予定している。また、当院で発生した肺梗塞発症患者について各種凝固・線溶因子、抗血栓因子の測定結果を報告する(第16回、日本産婦人科・新生児学会)。本例は新生児血栓症の発症要因として、一過性のPC低下の関与を示唆された。他の自経例や同様な報告が新生児関連の学会誌にも散見されることから、そのリスクについて、次年度も再調査しより明確にする予定である。 2:新生児の血栓症発症機序に関する研究 a 活性化第VII因子 新生児の活性化第VII因子による止血効果についてin vitroでの検査成績を日本小児血液学会に原著論文の投稿準備を進めている。 b フォン・ヴィレブランド因子分解酵素 フォン・ヴィレブランド因子分解酵素(VWF-CPあるいはADAMTS-13)と新生児病態との関連についてもデータを集積中で、超低出生体重児の生後早期の動態と病態との関連についても研究中である。 c TAFIおよび血栓溶解療法の検討 臍帯血を用いて凝固過程での線溶機構についてTAFIの動態を含めデータ集積中である。平成18年度学会に報告を予定している。また、血栓溶解療法については、当院で発生した肺梗塞発症患者に対してUK療法を行った成績について、報告するとともにUK療法の安全性について基礎研究成績とともに報告するため準備を進めている d 新生児の抗血栓薬療法 抗血栓薬(FOY,APC)について成績は、ほぼ終了し論文作成中である。 e 抗血栓性新生児中心静脈カテーテルの開発 新生児中心静脈カテーテルでの血栓形成機序について患者使用カーテーテルおよびin vitro実験成績のデーターを集積中である。
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Research Products
(6 results)