2005 Fiscal Year Annual Research Report
色素性乾皮症の新規相補性群の原因遺伝子同定とその解析
Project/Area Number |
17591167
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
森脇 真一 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (40303565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蓑島 伸生 浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 教授 (90181966)
椙村 春彦 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00196742)
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Keywords | 色素性乾皮症 / マイクロアレイ / DNA修復 / 相補性群 / 体細胞ハイブリッド |
Research Abstract |
1)患者由来リンパ芽球様細胞株の樹立とヒトリンパ芽球用細胞の紫外線感受性測定 XPの新規群と考えられる患者から研究同意を得た後に血液を採取して、抽出した白血球(B細胞)をEBウィルスでトランスフォームして株化細胞を1系統樹立した。またコントロールとして必要な健常人由来リンパ芽球用細胞も同時に樹立した。これらについて紫外線感受性試験を施行し、来年度に施行開始する体細胞ハイブリッド法の際の紫外線照射の至適条件(患者由来細胞では死滅するが、健常細胞ではほとんど生存するような紫外線線量とその照射方法、条件を決定した 2)DNAマイクロアレイ法による解析 研究に関する同意を得た後に、患者由来細胞、年齢を患者とマッチさせた健常人由来細胞から抽出したRNAを用いて、DNAマイクロアレイ法により、患者細胞、正常細胞の間での遺伝子発現パターンの違いを網羅的に比較した。その結果、患者細胞のみで発現が低下している10数種類の遺伝子が確認された。 3)新規相補性群と思われる患者の臨床的特徴は色素性乾皮症C群にきわめて類似しているため、XPCとコンプレックスを形成して作用する因子の異常ではないかという仮説のもと、骨格内にflagを含み、cent2,hHR23B遺伝子を発現するベクターを作成した。また、flagに対する抗体を使用して、我々が用いている遺伝子導入システムでの正常細胞での発現を確認した。来年度に、同発現ベクターを用いて患者細胞への遺伝子導入実験を行う予定である。
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