2006 Fiscal Year Annual Research Report
乾癬候補遺伝子としてのIRF2遺伝子のエピジェネティックス解析
Project/Area Number |
17591180
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
深井 和吉 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教授 (20244642)
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Keywords | 乾癬 / エピジェネティツクス / プロモーター / メチル化 / インターフェロン |
Research Abstract |
Interferon regulatory factor-2(IRF2)は尋常性乾癬の候補遺伝子である。最近、加齢により遺伝子のプロモーター領域がメチル化を受け、その結果遺伝子発現が変化する事が報告されている。そこで、高齢の乾癬患者のIRF2 promoter領域のメチル化の有無を検討した。 高齢の尋常性乾癬患者10人(平均発症年齢49.8歳、採血時の年齢72.4歳)の末梢血白血球よりゲノムDNAを抽出し、Bisulfite処理を行った。Bisulfite処理を行ったDNAをtemplateにIRF2 promoter領域の-22ntから-336nt(transcription initiation siteを1とする)と-261ntから-508ntについてPCRを行い、PCR産物をTA-cloningした。それぞれの患者についてコロニーをそれぞれ10〜20個をピックアップし、ダイレクトシークエンス法にて配列を解析した。 -22ntから-336ntについては計145個のコロニーをダイレクトシークエンスし、-78,-122,-126,-153,-157,-232,-240,-290に1個づつ(0.68%)メチル化が認められた。-261ntから-508ntについては計157個のコロニーをダイレクトシークエンスし、-306,-365,-369,-377,-430,-456にそれぞれ1個(0.63%)メチル化が認められた。特定の患者にメチル化が多い傾向はなく、各患者が有するメチル化は1から3個であった。以上より、乾癬の発症にIRF2遺伝子プロモーターのメチル化が関与している可能性は低いものと考えられた。
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Research Products
(5 results)